戦場のピアニスト [映画]
昨年のショパン・コンクールの後、読んでみました。
コンクールの歴史とともに舞台裏を垣間見ることができ、なかなか面白かったです。
この本で、著者の佐藤泰一氏が「戦場のピアニスト」の原作本の翻訳をされたことを知りました。
2000年のコンクールの取材の際シュピルマン氏と面会の予定だったものの直前にシュピルマン氏がお亡くなりになり実現できなかったことやご家族との面会でノクターンの「嬰ハ短調」は『遺作』であることなどが記されていました。
※映画の中でも『遺作』が演奏されています。
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そこで、戦場のピアニストを読んでみました。
映画の場面が浮かびます。。。
感情的にならず、冷静に、淡々と語られる。
小説でも映画でも作り物はどうしても劇的に見せたり誇張した表現が用いられますが、
ここにはそのようなものは一切なく、そこに現実の出来事としての凄さを感じました。
(東日本大震災後の民放のお涙頂戴的な放送がどれだけ胡散臭かったことか・・・(-_-;))
巻末に掲載されたドイツ人将校ヴィルム・ホーゼンフェルト氏の日記もとても興味深いものでした。
読み終えたあと、あらためて映画を見てみました。
全体としては悲惨でとても重い映画ですが、
生きるということは何か、死ぬということは何か、戦争とは何かを考え、
シュピルマンの姿に、生への執着、生きる悦び、生きることの素晴らしさを感じ、
ドイツ人将校とのやりとりにホロリとし、
個と全体との間での矛盾・葛藤に様々な思いをめぐらしました。
これは、軍国主義時代の日本人にももろに当てはまることでしょうし、
また、現在の日本の政治状況にも当てはまることでしょう。(日本だけじゃないけどね!)
今も昔も根本的な部分は何ら変わっていないということか・・・(>_<)
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