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戦場のピアニスト [映画]

ドキュメント ショパン・コンクール―その変遷とミステリー

ドキュメント ショパン・コンクール―その変遷とミステリー

  • 作者: 佐藤 泰一
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2005/07/01
  • メディア: 単行本


昨年のショパン・コンクールの後、読んでみました。
コンクールの歴史とともに舞台裏を垣間見ることができ、なかなか面白かったです。
この本で、著者の佐藤泰一氏が「戦場のピアニスト」の原作本の翻訳をされたことを知りました。
2000年のコンクールの取材の際シュピルマン氏と面会の予定だったものの直前にシュピルマン氏がお亡くなりになり実現できなかったことやご家族との面会でノクターンの「嬰ハ短調」は『遺作』であることなどが記されていました。
※映画の中でも『遺作』が演奏されています。

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そこで、戦場のピアニストを読んでみました。
戦場のピアニスト

戦場のピアニスト

  • 作者: ウワディスワフ シュピルマン
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2003/02/01
  • メディア: 単行本


映画の場面が浮かびます。。。
感情的にならず、冷静に、淡々と語られる。
小説でも映画でも作り物はどうしても劇的に見せたり誇張した表現が用いられますが、
ここにはそのようなものは一切なく、そこに現実の出来事としての凄さを感じました。
(東日本大震災後の民放のお涙頂戴的な放送がどれだけ胡散臭かったことか・・・(-_-;))
巻末に掲載されたドイツ人将校ヴィルム・ホーゼンフェルト氏の日記もとても興味深いものでした。

読み終えたあと、あらためて映画を見てみました。
全体としては悲惨でとても重い映画ですが、
生きるということは何か、死ぬということは何か、戦争とは何かを考え、
シュピルマンの姿に、生への執着、生きる悦び、生きることの素晴らしさを感じ、
ドイツ人将校とのやりとりにホロリとし、
個と全体との間での矛盾・葛藤に様々な思いをめぐらしました。
これは、軍国主義時代の日本人にももろに当てはまることでしょうし、
また、現在の日本の政治状況にも当てはまることでしょう。(日本だけじゃないけどね!)
今も昔も根本的な部分は何ら変わっていないということか・・・(>_<)

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これを見ないで、語れない! [おでかけ]

8月12日のおでかけ記録です。

「これを見ないで、語れない!」その壱 

大丸東京の「WakuWaku FESTA」で開催された、
電源のない音楽会♪


8月6日(土)、7日(日)、12日(金)、13日(土)、14日(日)
13:00~ 15:00~ (各回約30分)
会場:1階エスカレーター(中央入口側)

寺本純子(フルート) 岩田慶子(ヴァイオリン)
友田俊(ヴィオラ) 友田唱(チェロ)



会場は節電のために停止しているエスカレーター。
とても興味深く面白いです♪
たしかワーグナーは、
階段にオケを並べて奥さんの誕生日をお祝いしていましたよね。



【参考】 6日の演奏動画&朝日新聞記事
http://www.asahi.com/national/update/0807/TKY201108070274.html


(12日:13時~)
1 モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
2 モーツァルト「フルート四重奏曲」
3 となりのトトロ
4 さんぽ(となりのトトロより)
5 エレクトリカルパレード(ディズニーより)
6 葉加瀬太郎「情熱大陸」
7 上を向いて歩こう
8 ヨハン・シュトラウス1世「ラデツキー行進曲」


演奏曲目&順番はたぶんこれであっていると思います。
違ってたら教えてね♪(誰に振ってんだか。。。(^_^;))

アイネクで華やかに始まり、まずはモーツァルト2曲。
フルートがとっても素敵。
今日はフルートが主役なのかな?とここでは思った。
「フルート四重奏曲」は昨年度のNHKBSクラシック倶楽部の午後のオープニングで使用されていた曲、生で聴いたことが無かったので、ちょっと感動♪

そして、トトロ!! キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー
トトロとさんぽで一気にテンションが上がりました!
(このあと、「東京キャラクターストリート」で「ふかふかネコバス」を連れて帰ろうとしたのはナイショです。)

エレクトリカルパレードに続いて、ん、なんだ!?この曲は???と思ったら、
葉加瀬さんの情熱大陸!!
まさにヴァイオリンのための曲。
keikoさん熱演!! 
赤いドレスがとってもよくお似合いで格好いいです!! キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー
本当に4人なのって位に大迫力!
圧巻。

上を向いて歩こう、震災後テレビでいっぱい聴いたなぁ。
あれから5ヵ月たった。。。

最後は、ラデツキー。お客さんも手拍子で一緒に♪
(途中、手拍子をちょこっとサボったのはナイショです。。。)


華やかでノリのいい曲が多く、あっという間の30分♪
とっても楽しかったです。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
これだけ激しい曲を詰め込むと、演奏者の方たちは体力的に結構キツそう。
(みなさんとっても美しく、そして細い!!)

ようやくkeikoさんの演奏を生で聴くことができました♪
さいたまのマーラー5番、江戸フィルのベルリオーズ幻想と、
とても楽しみにしていたにもかかわらず見事なまでに逃してしまったので、
ついに念願叶いました!!!v(≧∇≦)v イェェ~イ♪
テレビで見ていたときにも感じたことですが、
演奏している時の姿勢がとても綺麗です。
演奏中も笑顔でとっても楽しそう♪
テレビで見る以上に、とっても綺麗な方でした。
音楽も綺麗なお姉さんも、やっぱり、ナマに限るね!(^_^)

岩田慶子 音楽ブログ(http://ameblo.jp/keiko-violin/
Twitter(http://twitter.com/keiko_violin

「音旅」(http://bs-tbs.ototabi.jp/ototabi/

昨年の音旅♪の記事(http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2010-07-13

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フェルメールの光とラ・トゥールの焔-「闇」の西洋絵画史 [アート]

Art 2 フェルメールの光とラ・トゥールの焔 ─「闇」の西洋絵画史 (小学館101ビジュアル新書)

Art 2 フェルメールの光とラ・トゥールの焔 ─「闇」の西洋絵画史 (小学館101ビジュアル新書)

  • 作者: 宮下 規久朗
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/04/01
  • メディア: 単行本

内容説明
名画に見る「闇」がつくった西洋絵画の歴史

17世紀西洋絵画の巨匠ラ・トゥールやレンブラント、フェルメールといった、日本で人気の高い画家に共通している特徴は、精神性の高い、静謐で幽玄な光と闇の描写にあります。それらの画家の絵画に描かれた深く豊かな闇の表現は、『陰影礼賛』を素直に理解し受け入れる感性をもった日本人にとっては、親しみやすく感じられるものです。しかし、「闇」を描くことは、西洋絵画の歴史の中では、極めて革新的な出来事でした。なぜなら、中世以降、西洋絵画は神を讃えることを目的に描かれたため、世界を照らし出す光に包まれているべきものだったからです。
本書では、イタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチによって確立された革新的な「闇」の表現が、バロック絵画の先駆者カラヴァッジョによる光と闇がドラマティックに交錯する絵画を経て、いかにしてラ・トゥール、レンブラント、フェルメールらの静謐で精神的な絵画を生み出していったのか、西洋絵画における「闇」の歴史をたどります。わかりやすい文章と数多くの美麗で魅力的な図版によって、初心者も経験者もともに、これまでになかった斬新な視点から西洋絵画の歴史が楽しく読める書物となっています。

~目次~
はじめに 西洋絵画に宿る「闇」
第一章 闇の芸術の誕生-レオナルド・ダ・ヴィンチとルネサンスの巨匠たち
 1 はじめに光ありき
 2 「夜景画の誕生」
 3 レオナルド・ダ・ヴィンチが生んだ深い闇
 4 ラファエロの「闇のドラマ」
 5 ヴェネツィアで流行した夜景画

第二章 光と闇の相克-カラヴァッジョ
 1 ロンバルディアの先駆者たち
 2 「斜めに差し込む光」の衝撃
 3 現実の光に託した神の存在
 4 逃亡のなかで深まる闇

第三章 ヨーロッパに広がる闇-カラヴァッジョ派とバロックの巨匠たち
 1 ローマを席巻するカラヴァッジョ様式
 2 ナポリからスペインへ、激しさを増す闇
 3 光と闇を一体化させたベラスケス
 4 もうひとつの闇の系譜、エルスハイマーとルーベンス

第四章 心の闇を照らす焔-ラ・トゥール
 1 静謐な表現を生んだフランスのカラヴァッジョ派
 2 貧者たちの闇
 3 闇の時代に深まる死への瞑想
 4 聖化される光、生への希望

第五章 闇に輝く黄金の光-レンブラント
 1 明暗表現がもたらしたオランダ絵画の黄金時代
 2 やわらかな闇の効果
 3 内面からの精神の輝き

第六章 闇を溶かす光-フェルメール
 1 カラヴァッジョ派としての出発
 2 レンズがもたらした透明な光
 3 光の勝利

第七章 闇の近代-光と闇の継承者たち
 1 テレブリスムの残滓
 2 人の心に潜む闇
 3 20世紀の闇

あとがき
主要参考文献

 

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