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花鳥風月の日本史 [アート]

先日読んだ本です。

日本画の鑑賞に役立つかなぁと思って手にしました。


花鳥風月の日本史 (河出文庫)

花鳥風月の日本史 (河出文庫)

  • 作者: 高橋 千劔破
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2011/06/04
  • メディア: 文庫


内容紹介
古来より、日本人は花鳥風月に象徴される美しく豊かな自然のもとで、歴史を築き文化を育んできた。文学や美術においても、花鳥風月の心が宿り続けている。自然を通し、日本人の精神文化にせまる感動の名著!
内容(「BOOK」データベースより)
日本人の文化的伝統の根源をなすもの、それは「花鳥風月」に象徴される、四季が織りなす美しい自然に他ならない。古来より、日本人は豊かな自然環境のもとで、歴史を築き文化を育んできた。文学や美術においても、花鳥風月の心が宿り続けている。自然を通して、日本人の精神文化にせまる感動の名著。大衆文学研究賞受賞作。


~目次~
まえがき
第一章 樹木の日本史
一 森が育んだ日本の古代文化
  日本の文明は森とともに始まった/巨柱にこめられた縄文人の思い/植栽神話と森林の保護
二 巨大木造建築と工匠の技
  巨大木造建築・出雲大社と法隆寺/気を知り尽くした工匠の技/四季の樹木を愛でた日本人
三 樹木奇譚と松国日本
  巨木に命を救われた聖徳太子/良弁杉と実朝暗殺の銀杏/松と日本人そして並木

第二章 虫の歴史
一 虫愛ずる国日本
  神武天皇が号したトンボの国日本/虫撰みと物のあわれ/虫売りを商売にした江戸っ子
二 常世の虫と胡蝶の夢
  古代人を熱狂させた常世の虫/蝶の意匠と蝶の家紋/胡蝶の夢と胡蝶の舞/オオムラサキと凍蝶
三 養蚕と養蜂の歴史
  日本経済をさせた蚕と生糸/養蚕起源とを伝える金色姫とオシラ様/蜜蜂と養蜂の歴史/虫の「諺」いろいろ
四 昆虫以外の虫たち
  虫は虫でも心の中に潜む虫/蜘蛛はなぜ嫌われてきたのか/ヘビとムカデの争い

第三章 花の日本史
一 桜と梅の国日本
  国花としての桜は日本の固有種か/木花之開耶姫と衣通郎姫/万葉人の心をとらえた梅と菅原道真/花盗人と吉野の桜
二 花の精神(こころ)と花見の宴
  『風姿花伝』にみる花の心/花道の精神とその歴史/五節供と花/醍醐の花見と長屋の花見
三 四季の花ごよみ
  一月の花・水仙の話/春の花・太田道灌と山吹の里/百花王の牡丹と小野小町の芍薬/初夏の花・梅雨の花/真夏の花と黒百合伝説/晩夏の花と秋の七種/菊花そして晩秋初冬の花

第四章 鳥の日本史
一 「記紀」神話の鳥たち
  暦であり時計であった野鳥/国生み神話とセキレイ/天若日子の悲劇と白鳥伝説/神武東征を助けたカラスとトビ
二 鶯とホトトギスの伝説
  経読鳥が春を告げる/古代中国の伝説を秘めるホトトギス/冥土を往き来する古を恋うる鳥
三 鳥の知恵と物語の中の鳥
  物真似をする鳥、歌う鳥/『伊勢物語』と都鳥/合戦を左右した鳥と怪鳥ヌエ
四 鶴と雀の日本史
  花鳥画に描かれ神鳥として尊ばれた鶴/害鳥でも益鳥でもある雀と昔話「舌切雀」/雀の俚諺と鳥の声の聞き做し

第五章 風と雲の日本史
一 四季折々の風
 菅公の悲劇を秘める東風とさまざまな春の風/風薫る初夏の風と冷害をもたらす山背、そして風祭り/物思わるる秋の風と木を折り草を千切る野分/木枯と空っ風、寒空に響く虎落笛
二 神風と風土
  日本を元軍の侵略から守った超大型台風/神風に守られた日本が神風特攻隊で自滅/季節風に育まれたモンスーン的風土と風景/風が運ぶもの、風に遊ぶものと風の利用
三 四季の雲と出雲の神話
  霧立ち霞たなびく春の雲と鳥曇り鰊曇り/夏の入道雲と雲海、秋の鰯雲に冬の凍雲/八雲立つ出雲の国の神話と雲竜、雲水

第六章 太陽と月星の日本史
一 太陽神話と名月鑑賞
  「記紀」神話にみる太陽神アマテラス/神武東征神話と天之日矛伝承/暦となった月の満ち欠けと名月の観賞/かぐや姫と月見る憂愁の心
二 七夕伝説と北斗星
  夜空に輝く星座と星々の伝説の成立/七夕に天の川を渡るのは牽牛か織女か/北斗七星と不動の星北極星と妙見信仰/「夜這星」と「西郷星」

第七章 雨と雪の日本史
一 四季の雨と梅雨の戦い
  木の芽おこしから卯の花腐しへ/雨乞いを信じなかった平清盛と虎が雨/てるてる坊主と蓑笠、そして秋の雨冬の雨/梅雨を利用して戦った織田信長
二 美しい雪、恐ろしい雪
  雪の恵みと雪の呼称/雪片の研究をした大名と雪国の生活を記した文人/ほのぼのとする雪童子と、ぞっとする雪女/戦国武将の雪のアルプス越えと八甲田山死の行軍

第八章 魚介の日本史
一 豊饒の海と縄文人
  恵みを与えつづけてくれた干潟/死の海と化した諫早湾/鳥浜貝塚にみる縄文人と漁撈/川を汚し海を殺した現代人
二 神話の中の魚たち
  文献初見の魚介はクラゲ/女性の象徴赤貝・蛤と豪快な鱸/アメノウズメに口を裂かれたナマコ/神功皇后が神意を占った鮎
三 江戸の釣りと観賞魚
  趣味としての釣りは江戸時代から/「生類憐みの令」で釣りも禁止/女性も釣り舟に乗って楽しんだ/金魚は中国渡来、錦鯉は純国産
四 魚たちの歳時記
  早春の夜の海を彩る白魚漁/江戸っ子が熱中した初鰹と土用の鰻/鰯は紫式部の大好物?/河豚は食いたし命は惜しし
五 勇魚の日本史
  日本人が親しんだ鯨の味/欧米の捕鯨史とモビー・ディック/命を懸けた勇壮な勇魚取り

第九章 動物の日本史
一 歴史を変えた馬
  古代日本に渡来した騎馬民族/「記紀」の中の馬と田畑荒らしの伝承/去勢文化を拒否した日本人/日本に馬車がなかったのはなぜか
二 太古から人間の友だった犬
  二万年以上前から人類と生活/「記紀」神話と昔話の中の犬たち/犬には迷惑な犬追物と犬合せ/「生類憐みの令」と犬の諺あれこれ
三 猫と鼠の日本史
  猫の渡来は奈良時代/化猫騒動記と招き猫/西洋では嫌われものの鼠だが日本では/人に富をもたらすネズミと鼠小僧
四 山のけものたち
  食料や薬になり信仰の対象ともなった猿/猿に関する民話伝説のあれこれ/熊肉料理は吸物あるいは田楽がよい/最も馴染み深いけもの鹿
五 架空の動物たち
  害をなすが愛されてもきた河童/空に昇って雲を呼び雨を降らす竜/日本人にとっても最も恐ろしい鬼

あとがき
文庫版あとがき
索引


2000年に単行本として出版されたものが、
今年の6月に文庫本化されました。

こちらがその単行本。
花鳥風月の日本史

花鳥風月の日本史

  • 作者: 高橋 千劒破
  • 出版社/メーカー: 黙出版
  • 発売日: 2001/01
  • メディア: 単行本

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人はみな草のごとく [音楽]

Denn alles Fleisch, es ist wie Gras,
und alle Herrlichkeit des Menschen wie des Grases Blumen.
Das Gras ist verdorret und die Blume abgefallen.

人はみな草のごとく、
その栄華はみな草の花に似ている。
草は枯れ、花は散る。
(ペテロの第一の手紙1-24)


ドイツ語もっと勉強しよっと。(^_^;)


ブラームス:ドイツ・レクイエム

ブラームス:ドイツ・レクイエム

  • アーティスト: ラトル(サイモン),ブラームス,ハルゼイ(サイモン),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2007/03/21
  • メディア: CD

1 悲しんでいる人たちはさいわいである
  (Selig sind, die da Leid tragen)
2 人はみな草のごとく
  (Denn alles Fleisch es ist wie Gras)
3 主よ、わが終りと
  (Herr, lehre doch mich)
4 万軍の主よ、あなたのすまいはいかに
  (Wie lieblich sind deine Wohnungen)
5 このように、あなたがたにも今は不安がある
  (Ihr habt nun Traurigkeit)
6 この地上には、永遠の都はない
  (Denn wir haben hier keine bleibende Stadt)
7 今から後、主にあって死ぬ死人はさいわいである
  (Selig sind die Toten)

ブラームスのドイツ・レクイエム
最近聴きまくっています。

心が洗われる気がします。


東京フィルハーモニー交響楽団 「ドクトル中川のアナリーゼ」 
~ドイツ・レクイエム~ ※3回に分かれています
http://www.youtube.com/watch?v=nkBnRZL9H3o
http://www.youtube.com/watch?v=8OXoLZfrh_g
http://www.youtube.com/watch?v=NX-xhrSO9Yw

ド素人の私でも、
解説を聞いてから演奏を聴くと、
わかったような気になれる。
ちょっと嬉しい。

★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜
 

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