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聖母マリアの美術 [アート]

先日読んだ聖母マリア関連の本のなかからいくつかご紹介。

聖母マリアの美術

聖母マリアの美術

  • 作者: 諸川 春樹
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 1998/07/16
  • メディア: 単行本

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、絵画に描かれたマリア伝を、「受胎告知」をはじめとする28の場面に探り、また巨匠たちが競って描いた多様な「聖母子」に、マリア像の変遷をたどります。さらに「マリアの事典」を加え、カラーを中心とした254点の図版によって美術のなかに現われた聖母マリアの全貌を紹介します。

~目次~
口絵
はじめに
Ⅰ マリアの物語
ヨアキムとアンナの物語 マリアの誕生 マリアの神殿奉献 マリアの教育 マリアの結婚 受胎告知 エリザベツ訪問 ベツレヘムへの旅 キリスト降誕 羊飼いの礼拝 東方三博士の礼拝 キリストの割礼 神殿奉献 エジプトへの逃避 博士たちとの論議 カナの婚礼 聖母へのお別れ 十字架の道行 磔刑 十字架降下 ピエタ 埋葬 キリストの昇天 精霊降臨 聖母の死のお告げ 聖母の死 聖母被昇天 聖母の戴冠
Ⅱ 聖母子の画家
ジョット マサッチオ フラ・アンジェリコ ピエロ・デラ・フランチェスカ トゥーラ ボッティチェリ クリヴェリ ジョヴァンニ・ベッリーニ ファン・エイク ファン・デル・ウェイデン メムリンク フーケ レオナルド・ダ・ヴィンチ デューラー アルトドルファー ラファエロ ティツィアーノ コレッジョ パルミジャニーノ ポントルモ エル・グレコ カラヴァッジョ ムリーリョ プーサン 18世紀後のマリア像
Ⅲ マリアの事典


「 キリスト教にそれほど馴染みのない私たち日本人でも、聖母マリアを知らない人はいないだろう。しかしイメージとしてはともかく、実際のところはよくわかっていないのが実情である。西洋において彼女の果たした役割の大きさから考えると、展覧会で古い美術作品を見る場合でも、また海外を旅行して教会を訪れる場合でも、やはりある程度の知識はあった方がいい。そうした要望に応えるために美術作品を中心に聖母についてまとめたものが本書である。
 本書は三つの部分からなっている。PARTⅠは聖母の生涯の物語を、一人の女性のドラマとして扱った部分である。もちろんその物語はキリストと接する部分が多くを占めるが、絵画ではしばしば取り上げられる彼女の誕生の経緯やキリスト昇天後の聖母の暮らしなどについても語られている。
 PARTⅡは聖母を描いた画家の作品をたどりながら、ルネサンス以降のごく簡略な美術史を理解していただこうと意図した部分である。聖母子像というと祭壇画の本尊としてのイメージが強いが、注意深く眺めると、母と子のさまざまな対話やドラマが見えてくる。そこで画家たちが何を語ろうとしたのかに注目すると、さらに観賞にも幅が産まれることだろう。
 PARTⅢは読者の便宜をはかった簡便な聖母の事典になっている。専門的な知識の中で特に鑑賞に際して役立つにちがいないと思われる事項についてまとめてある。ここは通読してもよいし、また文字通り事典として使われてもよい。
 このように本書は聖母マリアのハンドブックであり、その活用法は多様である。(P11ー12はじめにより抜粋)」


知っているようで知らなかった聖母マリアさまの生涯。

PARTⅠに出てくる絵画のテーマ、
そのほとんどは絵画で観賞しているものの、
その背景やその意味については断片的な知識しか持っていませんでした。

それらを流れよく上手くつなげることができたのがこの本。

基本的には西洋絵画の主題物語と同じ構成、
カラー図版がいっぱいで要点がコンパクトに纏まっており、
とても読みやすく見やすい。

PARTⅢ以外はカラー図版。

PARTⅡの解説は基本的には一人の画家につき図版込みで1ページ。
ただし、ボッティチェリ、ファン・エイク、ラファエロは例外。
ボッティチェリとファン・エイクは2ページ。
ラファエロは、4ページ。
やっぱりね。
聖母子といえばラファエロ、ラフェエロといえ聖母子。

もっと知りたいラファエッロ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

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  • 作者: 池上 英洋
  • 出版社/メーカー: 東京美術
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: 単行本


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