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カポディモンテ美術館展 [10展覧会感想]

上野の国立西洋美術館で開催されていた「ナポリ・宮廷と美 カポディモンテ美術館展 ルネサンスからバロックまで」を観に行きました。
「本展はイタリアを代表する美術館のひとつであるナポリ、カポディモンテ美術館の名品によって、ルネサンスからバロックまでのイタリア美術を概観します。展示される作品は主に、ファルネーゼ家が収集したルネサンスおよびバロック美術の作品と、ブルボン家が収集したナポリ・バロック美術の作品です。
ルネサンスからバロックまでのイタリアを代表する貴族のひとつファルネーゼ家は、過去の作品を収集すると同時に、同時代の芸術家にも積極的に作品を注文し、この時代の美術の牽引役としての役割を果たしました。相続によってファルネーゼ家の財産を受け継いだブルボン家は、自らが統治したナポリの美術を収集しました。つまり本展は、芸術の庇護者であった大貴族がどのような鑑識眼で美術品を収集し、そして宮殿に飾ったのか、あるいは、イタリアの大美術館がどのようにして出来上がったのかということも、垣間見ることができる構成となっています。
ナポリを見下ろす丘の上に建つカポディモンテ美術館(「カポディモンテ」とは「山の上」の意味)は、イタリア有数の美術館のひとつです。1738年にブルボン家のカルロ7世(後のスペイン王カルロス3世)によって建造が開始された宮殿が、そのまま美術館となっています。そもそもこの宮殿は、美術品を収納・展示することを目的のひとつとして建てられたものでした。というのもカルロは母エリザベッタ・ファルネーゼからファルネーゼ家の膨大なコレクションを受け継いでいたからです。コレクションが展示されるようになると、ナポリを訪れる文化人たちは競ってここを訪れるようになります。その中にはドイツの文豪ゲーテら、名だたる知識人、画家たちがいました。その後さまざまな変遷をたどった後、国立美術館として一般に公開されることとなりました。ファルネーゼ家およびブルボン家のコレクションを中核としながら、その後もコレクションの拡充を続け、現在の姿となっています。(チラシより)」


カポディモンテ美術館展01 カポディモンテ美術館展02

~展示構成~
Ⅰイタリアのルネサンス・バロック美術 Ⅱ素描 Ⅲナポリのバロック絵画
 

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