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ラウル・デュフィ展 くり返す日々の悦び [09展覧会感想]

三鷹市美術ギャラリーで開催されていた「ラウル・デュフィ展 ~くり返す日々の悦び~」を観に行きました。
「『美しい港』という意味の名を持つフランス北西部の街、ル・アーブル。印象派を生んだ陽光きらめくこの地に、ラウル・デュフィ(1877-1953)は生まれました。 小さな鉄工所の会計係だった父は、教会でオルガンを弾くなど音楽にも造詣が深く、ヴァイオリン奏者の母と、後に9人兄弟のうち二人が音楽家になるという音楽好きの一家でしたが、生計は苦しく、デュフィは14歳でいったん学業を断念し働き始めました。
しかし、翌年から市立美術学校の夜間クラスを受講するようになり、ル・アーブル市から奨学金を受けてパリの国立美術学校へ入学します。当初は印象派的な作品を描いていましたが、マティスに出会い野獣派の影響を受け、その後もブラックと行動を共にする中で、セザンヌからキュビズムへの探求を行います。こうした同時代の様々な画家との交流をとおして、透明度が高く、ときに装飾的な独自の画風を築いてゆきました。
数多くのモチーフは、水辺やアトリエの風景、音楽、競馬場の賑わい、美しい建造物などが描かれ、人生半ばまでの長い不遇の時期や戦争という暗い時代にあってさえ、デュフィは鮮やかな色彩と軽快で屈託の無い筆触で、目の前にあるがままの日常の一瞬一瞬を捉えていきました。そこには否定も肯定もなく、それはそのままで彼にとっての『悦び』にほかならず、そしてこの悦びとは、悲しみも悦びも全てを包み込むla vie‐生命への讃歌となっているのです。
本展では、日本初公開となるロデヴ美術館所蔵、および個人コレクター所蔵の作品を中心に、13歳の頃の水彩画から心臓発作で亡くなる晩年の作品まで、デュフィの生涯にわたる作品約75点をご紹介いたします。“描く悦び”に溢れたデュフィの絵画世界をそのまま皆さまの世界として、ごゆっくりご堪能いただければと思います。(HPより)」


表 裏
 

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