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埼玉県立近代美術館~常設展~ [07展覧会感想]

昨年は何故か縁の無かった埼玉県立近代美術館ですが、今年は何度か行くことになりそうです。
今回は4月に六本木で始まるモネ展を意識して、モネの作品を中心に鑑賞しました。
モネ展ではボストン美術館所蔵《積みわら、雪の朝》が展示されるようなので。

こちらはモネが17歳の時の作品。キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー


クロード・モネ《ルエルの眺め》(1858年)
登録美術品制度により昨年から展示されている作品。
この作品に会うのは2004年の花と緑の物語展(東京都現代美術館)以来です。「ブーダンと共に戸外制作に出かけた17歳のモネが、最初に描いたとされる風景画がこの《ルエルの眺め》である。自然に真摯に向き合い、丁寧に描き出された画面には、既に確かな力量が認められる。(花と緑の物語展図録より)」とのこと。モネの展覧会初出品作品だそうです。翌年、モネはパリに出て本格的に画家への道を歩みだしたとのこと。モネの画業を紐解く上で、重要な意味を持つ、貴重な作品ですね。17歳でこれだけの絵を描いていたら新しいことに挑戦したくなりますよね!(=^_^=) ヘヘヘ

 

 こちらは有名な積みわらの連作、光の変化を追及した作品。


クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》(1888-89年)
初期の積みわらの連作5点のうちの一つ。
「2年後に描かれる25点の《積みわら》によって、モネは《睡蓮》へと連なる壮大な連作の世界に分け入っていくが、本作品はその先駆けとなる記念碑的な作品である。1870年代までの画風に比べ、筆触は柔らかく繊細になり、幾重にも重ねられて、画面のすみずみに及んでいる。どっしりとした積みわらを基点に、流動する大気と浸透する光、たえまなく変容する世界が見事に捉えられている。厚みのある大気や光に包まれて、あらゆるものがゆっくりと動いているようだ。(埼玉県立近代美術館コレクション選100より)」
お気に入り作品の一つで、この作品と向き合っていると、のんびり穏やかな気分になれます。まさに、癒し系、何度観てもいいですね~(^o^)丿近寄ってみたり、離れてみたり。ソファーに座ってぼんやりと眺めてみたり。楽しみ方は無限大。世界中からレンタルのオファーがあるそうです。図版では圧倒的な存在感や臨場感、繊細さがお伝えできませんね~、残念
積みわらについての鑑賞記事(http://blog.so-net.ne.jp/ryuu/2005-12-30

今日はピサロは脇役です・・・(^_^;)
(もちろん、じっくりと楽しんできました♪)
前回の鑑賞記事(http://blog.so-net.ne.jp/ryuu/2005-12-29

登録美術品制度でドラクロワの作品もありました。
ウジェーヌ・ドラクロワ《聖ステパノの遺骸を抱え起こす弟子たち》
こちらも見応えのある作品です。ポイントは構図と逆光。

奥の展示室では斎藤豊作の特集展示がありました。
企画展の最後の展示室と連動していますが、内容はこちらのほうが格段にいいです!!(^_^)
今回の注目ポイントは《雨》(1919年)という作品。
展覧会の出展記録はあるものの行方不明となっていた作品。な、なんと、半分にカットされて何十年もの間別々の時を過ごしてきたそうで、このたび偶然にも再会を果たすことに!!(^o^)丿
『リサーチプログラム -斎藤豊作の軌跡-華麗なる点描と古城の風韻』
初期の点描から仏の古城で描かれた作品まで、日仏にまたがる画家の夢の軌跡を辿ります。
斎藤豊作:埼玉県越谷市出身。華やかな色彩の点描画法で『二科会の花』と賞賛されるが、1920年に再渡仏。パリの西南約200キロのサルト県の古城で作画生活を送る。日本の若い画家たちを城に招いて制作や交流に時を過ごしたり、パリに暮す画家の相談にのるなど、彼らに物心両面での支援もしていた。

常設展示の作品数は少ないですが、4期に分けて展示替えがあり、毎回、新しい発見があります。また、常設展は、美術館サポーターによる作品解説が毎日行われています。この美術館は椅子に力をいれているので、そちらも楽しみの一つ。もちろん、屋外彫刻や噴水広場も。

シャガール・・・_| ̄|○


 

B1のセンターホールに異空間!?があります。(入場無料)

中央には、ジャコモ・マンズー《枢機卿》
左は、船越保武《ダミアン神父像》 右は、ヴェナンツォ・クロチェッティ《マグダラのマリア》
地下1階から地上3階まで、吹き抜けとなっており、天井はガラス張り。
ここだけ空気が違うように感じます。(周りが無機質なので一層ひんやりと感じます。)《枢機卿》の三角型と3像の醸し出すトライアングルが、神秘的というか宗教的というか、厳かな雰囲気を一層引き立てます。この空間には何か特別な力があるのかも。。。(=^_^=) ヘヘヘ
《枢機卿》から2,3歩下がったところが中心かな。このあたりで真上を見上げると、なんか凄いです!!ごぉ~って感じ。(^_^;)うまく表現できませんが、教会かどこか神聖な場所にいるよう。真上から光が降りてきそうというか、魂が昇っていくというか。。。
両手を広げたら、映画のワンシーンみたいです(笑)人に見られたらかなり恥ずかしいけど。
(※監視カメラがありますので、人がいなくてもかなり恥ずかしいですよ!ご注意を!!。)
一度でいいから中心で『大の字』(生贄じゃないよ)になってみたいです・・・
子供ならOKかも。(^m^ )クスッ

 

ちなみに、埼玉県立近代美術館の設計は、国立新美術館を設計された黒川紀章さんです。

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