芸術・美術・建築からわかる日本史 [アート]
一冊でわかる芸術・美術・建築からわかる日本史―115点の文化財から日本史を読み解く!
- 作者:
- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 2011/10
- メディア: 単行本
115点の文化財から日本史を読み解くオールカラーの日本史ガイド。芸術・美術・建築の歴史的背景をひもときながら、新たな日本史の読み方を提案。日本史を楽しみながら理解できます。(成美堂出版HPより)
~目次~
本書の見方
日本美術史
第一章 古代日本と文化の黎明期
縄文時代から弥生時代へ -土器に残る痕跡で覆る縄文と弥生の境目
奴国王、印綬を授かる -金印に刻まれた文字は国家「日本」誕生の証
卑弥呼が魏に使いを送る -邪馬台国の場所を暗示する三角縁神獣鏡
縄文人の精神文化 -子孫繁栄と豊穣を願う縄文人の精神世界
埴輪の登場 -鉄の甲冑を身にまとった武人埴輪の存在意義
出雲王国の誕生 -銅剣の大量出土がほのめかす出雲王国の存在
大和王権の拡大 -2つの鉄剣が示す大和王権の勢力図
大和王権による河内開拓 -巨大古墳は大和王権の権力を誇示するモニュメント
百済王、倭王に七支刀を贈る -古代東アジアにおける日本の立ち位置
神社建築の始まり -神社建築のルーツはどこにあるのか
出雲大社の創建 -古代に存在した超高層建築
【コラム】 日本美術の変遷1 建築
第二章 仏教の伝来と文化の変容
仏教伝来 -日本最古の仏像はどのような姿をしていたのか
斑鳩寺建立 -斑鳩の大伽藍と再建論争
聖徳太子の政治 -絵画に表わされた聖徳太子信仰
『三経義疏』の完成 -仏法興隆を願う聖徳太子が著した書
聖徳太子の外交 -『天寿国繍帳』からわかる聖徳太子の外交方針
古墳時代の終焉 -副葬品から浮かび上がる被葬者の正体
藤原京遷都 -壁画から読み取れる律令制度の完成
乙巳の変 -クーデターの虚構と現実
中大兄皇子、蘇我倉山田石川麻呂を死に追いやる -山田寺の本尊が興福寺から発見された意外な理由
天武天皇、薬師寺の造営を発願 -人々が求めた現世利益の象徴
大仏造立の詔 -仏教を民衆に浸透させた東大寺の大仏
「大王」から「天皇」へ -「天皇」の治める「日本」誕生を示す木簡
長屋王の時代 -木簡が示す長屋王の大きな権勢
隼人の乱 -辺境民の服属の証とされるユニークな渦巻き模様の楯
光明皇后、阿修羅像の製作を発願 -息子を亡くした皇后の思いが込められる
鑑真、来日 -鑑真和上の不撓不屈の精神
金鐘山寺の建立 -創建当初の伽藍を想像させる東大寺唯一の建物
『日本書紀』の完成 -なぜ『日本書紀』は漢文で記されたのか
光明皇后、新薬師寺を建立 -十二神将の色彩に込められた布教への思い
遣唐使の往来 -シルクロードを通じた日本と世界のつながり
【名品解体】 Part1 正倉院宝物群
和同開珎が鋳造される -和同開珎からうかがえる奈良時代の貨幣流通事情
【コラム】 日本美術の変遷2 仏像
第三章 平安貴族が担い手となった華やかな文化
平安京遷都 -古代官僚制度の充実を示す内裏構造の変遷
清水寺の建立 -坂上田村麻呂が施した国家鎮護の仕掛け
最澄と空海の入唐 -最澄と空海の決別の発端となった書
空海、東寺を賜わる -東寺講堂の仏像群に込められた空海の思い
応天門の変 -『伴大納言絵巻』に隠されたメッセージ
菅原道真、大宰府に左遷される -菅原道真の怨霊と御霊信仰の関連性
文化の国風化が進む -貴族のあこがれの的だった歌仙たち
藤原道長の絶頂期 -宮中の内裏や道長の性格を赤裸々に語る日記
源氏物語の成立 -上流貴族にも愛された独特な世界観
末法の世の到来 -平等院鳳凰堂が具現化する古代人の理想郷とは?
後三年合戦 -源義家の人気を伝える絵巻
源平の争乱 -『鳥獣人物劇画』の作者が捉えた平安末期の世相
延暦寺の僧、強訴 -僧兵たちの横暴を批判する絵巻物
法然、浄土宗を開く -法然に浄土宗開宗のきっかけを与えた像
平清盛、太政大臣となる -平家の繁栄を余す所なく映し出した極彩色の写経
三十三間堂の完成 -1001体もの千手観音に込められた意味
藤原清衡、中尊寺金色堂建立 -中尊寺金色堂が伝える奥州藤原氏の栄華
【コラム】 日本美術の変遷3 甲冑
第四章 文化に影響を与えた武士の精神
源平合戦 -ふんだんに散りばめられていった義経伝説
屋島の合戦 -鎧にみる合戦様式の変化
源頼朝が征夷大将軍となる -『伝源頼朝像』はいったい誰なのか
承久の乱 -後鳥羽上皇の厳しい前途を暗示した肖像画
御成敗式目の制定 -現代にも通じる鎌倉時代の法典
一遍の全国行脚 -民衆の支持を集めた一遍の踊り念仏
文永の役 -日本軍を追い詰めた蒙古流集団戦法
明応地震 -鎌倉の大仏が露座の大仏となった理由
天変地異が相次ぐ -鎌倉時代の国難を予言した日蓮の書
建武の新政 -神格化された後醍醐天皇の像の意味
後醍醐天皇、倒幕を企てる -倒幕の原動力となったバサラたち
金閣の建立 -足利義満の権威の絶頂を示した金閣
銀閣の建立 -応仁の乱が生んだ東山文化の代表的建築
香積寺に五重塔が建立される -各地に「小京都」が生まれたわけ
室町幕府が禅僧を重用する -室町時代の文化に影響を与えた禅の心
本地垂迹説の定着 -滝を描いた絵画がなぜ宗教画とされるのか
倭寇の活動が活発化する 後期倭寇の正体は日本人ではなかった!
【コラム】 日本美術の変遷4 やきもの
第五章 世相を反映した豪放かつ絢爛な文化の登場
織田信長の犬山城攻め -木曽川に面した平山城にみる近世城郭の成立過程
池田輝政による大改築 -戦うための城から政治のための城へ
嘉助騒動 -松本城に秘められた農民の怒り
川中島の合戦 -上杉謙信と武田信玄の一騎打ちは事実か、虚構か
姉川の合戦 -誇張された徳川家の活躍ぶり
織田信長、上洛 -戦国時代、茶器が権威の象徴に!
茶の湯の流行 -戦国武将たちはなぜ茶の湯を受け入れたのか
ザビエルの来日 -『聖ザヴィエル像』が暗示するキリスト教布教の思惑
鉄砲伝来 -戦国の歴史を変えた火縄銃の伝来
上杉軍、武田軍による小田原攻め -小田原城出土弓が語る戦国時代の武器の変遷
当世具足の登場 -合戦様式の変化に伴い進化した具足
【名品解体】 Part2 当世具足名品集 織田信長と一向宗の対立 -織田信長が恐れた一向宗の結束力
長篠・設楽原の合戦 -鉄砲の三段撃ちはあったのか
三方ヶ原の合戦 -徳川家康が生涯の戒めとした肖像画
【名品解体】 Part3 戦国武将肖像画集
織田信長と上杉謙信の盟約 -信長の外交交渉に用いられた京都の俯瞰図
豊臣秀吉の毛利攻め -ひとつの名品が秀吉の運命を決めた?
聚楽第の築城 -いまに伝わる黄金文化の遺構
豊臣秀吉、バテレン追放令を発布 -信書から浮かび上がる秀吉治世下の外交
関ヶ原の合戦 -屏風を描かせた徳川家康の思惑
大坂冬の陣 -豊臣家滅亡のきっかけとなった鐘の銘文
【コラム】 日本美術の変遷5 絵画
第六章 平穏の時代に確立された日本の伝統文化
徳川家康、没す -家康が日光に安置されるに至ったひとりの僧の暗躍
出雲阿国のかぶき踊りの流行 -浮世絵の源流となった江戸時代初期の風俗図
オランダ商館を長崎の出島に移す -鎖国時代の交易を示す一枚の絵画
日本のキリスト教徒の復活 -キリスト教弾圧時代を生き抜いた信仰のよりどころ
寛永文化の誕生 俵屋宗達に託した公家の思惑
【名品解体】 Part4 近世絵画集
徳川家光、第三代将軍となる -屏風で誇示された徳川家光の権威
おかげ参りの始まり -伊勢信仰の大流行にひと役買った曼荼羅
元禄の改鋳 -小判の質でわかる幕府の財政状況
三井越後屋の隆盛 -越後屋が展開した画期的商法
ペリー来航 -上陸に際してペリーが払った細心の注意
咸臨丸、アメリカへ -『咸臨丸難航図』に描かれた日本の象徴
大政奉還 -幕府の権威の象徴であり、終焉の場所
新橋-横浜間で鉄道が開通 -鉄道図から読みとれる明治政府の強い思い
広く浅く。
美術好きにとって、
楽しく読んで知識が広がる、日本史の入門書。
学校の教科書のような堅苦しさは無く、
資料集のようなぶつ切りで専門的なものでもない。
歴史や文化に興味あるけど学校の授業は苦手だったという人にオススメかも。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
これを足がかりに、より詳しい日本史の本に進んでもよし、
より詳しい日本美術の本に進んでもよし。
読み終わったとき、
東京国立博物館の所蔵作品展を観に行きたくなりました♪(^_^)
頑張って目次を打ち込んだら、
Amazonの「この本の中身を閲覧する」に目次がアップされていてガクッときました。。。(T_T)
(悔しいからそのまま載せちゃいます!)
そうそう、「この本の中身を閲覧する」のところに
「本書の特徴」という見出しで『本書の見方』のページが掲載されています。
この本に興味をもたれた方はゼヒゼヒ参考にしてみてください。
ただし、ひとつだけご注意を。
この本の残念な部分でもありますが、
『ZOOM UP』として重要ポイントがピックアップされているのですが、
この画質が一部でかなり残念なことになっています。
小さい画像をそのまま拡大させているのでかなりカクカクしているものがあります。
なかには、何だこれ?って感じのものも。
そこだけ別撮りのものにするか、高解像度の元画像から引っ張るかすれば良いのに。
それでも、定価1365円というお値段を考えると、
かなりのお買い得、オススメ本。
この本をスタートとして興味のあるジャンルや時代について、
より詳しいものへと徐々にステップアップしていくことで自然と知識が豊かになり、
美術鑑賞や名所史跡巡りがより楽しくなると思います。
★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜
内容紹介
古代から20世紀末まで、日本美術の流れをコンパクトにまとめ、図版297点をオールカラーで掲載。
辻惟雄(元多摩美術大学学長、東京大学名誉教授)監修。用語解説、カラー年表及び仏像各部の名称や寺院建築各部の名称図まで詳説。
美術愛好者の手引きとして、また、学生の参考書として最適の美術史入門書。
世界で注目を浴びる日本のアート・デザインの源流を確認できる一冊。
内容(「BOOK」データベースより)
古代から20世紀末まで、日本美術の流れをコンパクトにまとめ、図版297点をオール・カラーで掲載。用語解説、カラー年表及び仏像各部の名称や寺院建築各部の名称図を添えた、美術愛好者の手引きとして、また、学生の参考書として最適の美術史入門書。
日本美術史に興味のある方にはこちらの本もお勧めだと思います。
でも文章はけっこう堅いので、いきなりこの本から入ると難しく感じるかもしれません。
美術でも建築でも、一番オススメなのは、
まずは、やはり実際に自分の目で実物をたくさん観ることだと思います。
実際に観てきたものに対し、
特に興味深かった部分やわからなかった部分に対して、
本等で調べて知識を後付していく。
そして、再び実物と向き合う。
そこから、縦の繋がり横の繋がり等、徐々に広げていく。
これが一番だと思います。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
中学高校時代、日本史や世界史が大嫌いで全く勉強しませんでした。
(先生が悪くて、歴史は年号を覚えるだけの授業で全く面白味を感じなかったんです)
こういう本を最初に紹介してくれれば人生が変わってたかもしれないですね(大げさ)
by 雅 (2012-02-18 09:16)
おはようございます。
高校の時転校して、日本史の授業が、もといた学校では次の学年だったのですが、
新しい学校は既に終わっていてすっぽり抜け落ちてしまいました(>_<)
どちらかといったらもともと世界史の方が好きだったので逆じゃなくてよかったですが(笑)
by kuwachan (2012-02-18 09:31)
昨年秋発行だから、新しい本なんですね。
たしかにこの内容で、1365円はお得です。
お正月に「東博」の常設展に行ったけど、りゅうさんがおっしゃるように、
これを読んで行ったら、違ってたかも。
by TaekoLovesParis (2012-02-18 14:56)
おもしろい視点の歴史読本ですね(=^・^=)
目次打ち、お疲れさまでした(o'ω'o)ノオツカレサマ~☆
1365円ずつの何冊じゃないんですね。1冊ってすごい!
by kumimin (2012-02-20 14:25)
○雅さん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
小学生の頃、日本史得意でしたよ♪
所詮は小学生レベルですけど。。。
世界史は中高一貫して大ッ嫌いでした!( ̄▽ ̄)V
その穴埋めを美術館や博物館でしているような気がします・・・
○kuwachanさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
高校では日本史の授業がありませんでした。
そのかわり、大ッ嫌いな世界史が。。。(>_<)
近年、歴史物が面白く興味深く感じられるようになってきました♪
歴史上の人物にも関心を持つようになりました。
ほとんどが美術館や博物館の展示物を通してですけどね。。。(^_^;)
○TaekoLovesParisさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
はい、新しい本ですよ♪
扱う範囲が広いため、包括的体系的に捉えた入門書というのはありそうでなかった本かもしれませんね。
渡来系とか、単に美術品だけではなく様々な文化や技術が人とともに伝わってきていることを考えると、なるほどな~って。
旅行の際に1冊持って歩くならこれかもって感じでした♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ
「東博」の常設展は素晴らしすぎます。
光琳、抱一、雪舟、等伯・・・
企画展では頭越しでしか拝めないような作品が、
タイミングが良ければ独り占めですからね!(^_^)
○kumiminさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
目次打ち、ちょっと大変でしたが、
流れを整理するのに役立ってスッキリ感がありました♪
はい、これだけのボリュームでも一冊です。
なんたって、「一冊でわかる」シリーズですからね!
このシリーズ、カラーなのにお値段もお手頃なんです。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
○ハマコウさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
○いっぷくさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
○マチャさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
○ぽんこさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
○にいなさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
○poyoyonさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
○Inatimyさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2012-02-25 12:14)
○laysyさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2012-02-29 00:42)
○naonaoさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2012-03-04 17:04)