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名画と聖書 [アート]

先日読んだ本です。

一冊でわかる名画と聖書―107の名画とともに聖書のストーリーを解説

一冊でわかる名画と聖書―107の名画とともに聖書のストーリーを解説

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2010/12
  • メディア: 単行本

「 本書は多くの西洋絵画の題材となった聖書のあらすじを解説するとともに、名画の隠された鑑賞のポイントを解説していくものである。聖書に関する豊富な情報を提供するとともに、名画を解体して聖書的な視点から読み解き方を提案する。聖書を題材とした名画をより深く楽しめること受け合いだ。(P2 「本書の見方」より)」
 
~目次~
序章・聖書をひもとく
 聖書とは何か 旧約聖書と新約聖書 聖書と西洋名画

第1部 旧約聖書
第1章 創世記と族長の時代
 第1章のあらすじ 天地創造 これだけは知っておきたい聖書の名画① 人類の誕生とエデンの園 楽園追放 カインとアベル ノアの箱舟 民族の起源 バベルの塔 アブラハムの旅 ソドムとゴモラ イサクの犠牲 イサクの嫁取り ヤコブの計略 ヤコブの旅 売られたヨセフ イスラエル民族のエジプト入り
第2章 イスラエル王国の盛衰
 第2章のあらすじ モーセの出生 出エジプト 十戒とモーセの死 カナン侵攻 士師の時代 ルツとナオミ サムエルとサウル ダビデとゴリアテ サウルの死 バト・シェバ事件 知恵の王ソロモン シェバの女王 エリヤとアハブ王 ヨナの冒険 ユダ王国の滅亡 バビロン捕囚下での暮らし ダニエル書 エステル記 エルサレム再建 諸書・文学 トビト書 ユディト書 ダニエル書補遺 マカバイ記 イエス誕生前夜


第2部 新約聖書
第1章 メシアの誕生
 第1章のあらすじ 洗礼者ヨハネの誕生 受胎告知 これだけは知っておきたい聖書の名画② イエスの誕生 占星術の学者と羊飼いの礼拝 エジプト逃避 聖母子 これだけは知っておきたい聖書の名画③ 父ヨセフ イエスの少年時代
第2章 イエスの試練と伝道の始まり
 第2章のあらすじ 洗礼者ヨハネ イエスの洗礼 荒野の誘惑 洗礼者ヨハネの最後 ペトロの召命 十二弟子 カナの婚礼
第3章 イエスの教え
 第3章のあらすじ 山上の説教 自然を操るイエス ラザロの復活 癒しの奇跡 イエスと女性たち サマリアの女 ユダヤ人の敵とイエス 善きサマリア人のたとえ 放蕩息子のたとえ 十人の乙女のたとえ 種をまく人のたとえ
第4章 受難物語
 第4章のあらすじ ペトロの信仰告白 イエスの変容 エルサレム入城 宮清め 論争物語 最後の晩餐 これだけは知っておきたい聖書の名画④ ゲッセマネの祈り イエスの捕縛 カイアファの尋問 弟子たちの裏切り エッケ・ホモ(この人を見よ) ヴィア・ドロローサ イエスの十字架 これだけは知っておきたい聖書の名画⑤ イエスの埋葬と復活
第5章 使徒の時代
 第5章のあらすじ 精霊降臨 使徒たちの伝道 パウロの伝道 ヨハネの黙示録


聖書の内容に沿って絵画を紹介する本はいままでにもいろいろ読んできましたが、
取り上げた絵画に描かれている内容にまで踏み込んだものはほとんどありませんでした。

掲載されている図版は107点ということでちょっと駆け足気味ではありますが、
系統図等もあり、うまく網羅されていると思います。

この本では美術書のように絵画や画家についてもわかりやすく解説が付されています。
特に展覧会の図録や画集を読み慣れている方にとっては、
すんなりと入っていける構成に仕上がっているのではないでしょうか。
図版も綺麗で見応えあり。

全体的に流れよく説明されているので手元にあると便利かも。


日本国内に所蔵されている作品で、
同じ内容の本を出してくれないかな~
国内作品だけじゃストーリーを網羅できないかな???
けっこういけそうな気もするけど。

そしたら美術書というより旅のガイドブックみたいだけど、
でも、その本片手に美術館めぐりしちゃうのに。ヾ( ̄ー ̄)ゞ


★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜

西洋絵画の主題物語〈1〉聖書編

西洋絵画の主題物語〈1〉聖書編

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 1997/03
  • メディア: 単行本


こちらは若干解説が薄いものの図版が多数掲載されています。
「名画と聖書」を読んでいて「他にはどのような絵があるのだろう?」とその主題に興味をもったときにこの本を開くとより楽しめると思います。


絵画で読み解く聖書と神話の世界  : ギリシア神話・旧約聖書・新約聖書について
http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2010-02-03


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コメント 13

pistacci

こういう本があったら、っていう本ですね。
今もまだまだ知識ないけど、何も知らない頃は、この方はだれ?
なぜこういう絵?と、いっぱいはてながつきながら見ていましたもの。
by pistacci (2011-06-08 12:07) 

kuwachan

こんにちは。
凄いタイミングなんですけど・・りゅうさん。この本の買おうかしら。
今回の旅行で見てきた彫刻を復習するのに参考になりそうです。
キリスト教国の教会や絵画、彫刻など、聖書の内容がわかっていると
もっと楽しめると思っていてもなかなか・・・という私ですので(^^ゞ
by kuwachan (2011-06-08 12:20) 

雅


kuwachanのように詳しい人はともかく、自分のようなずぶの素人はこういうのを読んで勉強してから見に行った方がいいんでしょうね。
でも107は多いなー。17くらいに絞ったのありませんか?(笑)
by (2011-06-08 23:50) 

Inatimy

絵画に出てくるシーンって、聖書や神話が多いですよね。
それらが分かったら、もっと絵を味わえそうでいいなぁ。
うろ覚えだから、いつも後でネット検索かけたりして大変だもの・・・。
神話も神様の名前が混乱しちゃって。
by Inatimy (2011-06-09 17:10) 

りゅう

○pistacciさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
この人は何をしている人?何を持っているの?
この絵にはどうしてこんなものが描かれているの?
そこがわかってくると、楽しみ方が一気に広がりますよね♪(^_^)

○kuwachanさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
1冊あると便利ですよね♪
この大きさなら持ち歩くにも苦になりませんし。
この本、かなりコストパフォーマンスが高いと思います。
この価格でこれだけの内容とは正直驚きでした!ヾ( ̄ー ̄)ゞ

○雅さん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
予習はもちろんですが、会場に持ち込んでもOKですよ♪
まずは国立西洋美術館(上野)の常設展示あたりでいかがでしょう?
あそこならミュージアムショップで売ってると思います。
作品の見え方が大きく変わると思いますよ。ヾ( ̄ー ̄)ゞ

○Inatimyさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
聖書や神話を題材にしたものはちょっと取っ付き難い感じがしますが、
そこそこ知識を入れておくと、見慣れた作品でも見え方が変わり、
楽しみ方が広がるように思います。
神話の神様は大変ですよね、私もよく検索をかけます。
鑑賞したものから地道に覚えるようにしているのですが、
片っ端から忘れていっちゃいます。。。(^_^;)

○thisisajinさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○ぽんこさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○にいなさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○TaekoLovesParisさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○りんこうさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○poyoyonさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2011-06-11 23:47) 

TaekoLovesParis

コメントが遅くなりました。
<日本国内に所蔵されている作品で、
同じ内容の本を出してくれないかな>
→ 同感です!!
私は、キリスト教に馴染んで育ったので、聖書の範囲は、親しみがありますが、「聖人」はわからないです。絵を見始めてから、聖アガタとか、聖ルチアとか、知りました。
ギリシア神話とローマの神話で、神の呼び方が違うのも混乱しますよね。ゼウスは、ユピテルでしたっけ?あと表記で、サタンがサテュルス?
だったりで、わからなかったときもありました。
by TaekoLovesParis (2011-06-12 09:55) 

kumimin

ここに行くとこれが見られるって言う本は出ていた気がするけど、美術書になってるのはないですよね。
でも、それいいかも(*^^*)
私は絵画より子どものころに家にあったイエス様生誕のドールハウスみたいなのやおメダイとかクロスがきれいでよく見ていました。
聖書と美術って深い関係ありますよね。仏教と仏画とか仏像もあるけど慣れ親しんでいるのはキリスト教(笑)
by kumimin (2011-06-12 10:29) 

りゅう

○TaekoLovesParisさん、コメントありがとうございます(^o^)丿
聖書に馴染みの無い私は、ひたすら、わからないことだらけです。。。
国立西洋美術館の常設展示でじっくりと向き合ってこようって、
あらためて強く思いました。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
西美のカルロ・ドルチ、大原のエル・グレコ・・・
見応えのあるものが国内にもいっぱいありますよね♪(^_^)

○kumiminさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
ルネサンスからバロックあたりの展覧会は聖書の内容を題材にしたものが多いので、ある程度知識を持っていたほうがより深く楽しめますよね。
展覧会の図録はけっこう読み込んでいるつもりですが、図録は作品の解説のみのぶつ切りのものが多いので、体系的に捉えたものが必要だと感じるようになりました。ヾ( ̄ー ̄)ゞ

○コトキャンさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2011-06-12 22:22) 

laysy

聖書は、小学生の頃に子供向けの文学全集の中の1冊を読みました。
全体の流れは把握出来ているかもしれないけれど、細かいところは解らず…
欧米の文学や芸術方面では、聖書に関わる事が多いから、知っておく方が深く理解できるだろうと思いつつ、あまり解らないままで過ごしてきました。
…スパナチュの天使カスティエルが「聖書を読め」と言っていたから読もうかと思ってるところなのですが、何とも動機が単純なので、自分でも笑えてきます〜今の私はカスティエルに弱いです。
りゅうさんのように、美術を理解しよう、という動機だったら良いのにね。
by laysy (2011-06-13 03:31) 

いっぷく

絵画鑑賞であいまいだった聖書とのかかわりがこの本で解消されるとしたら是非読んでみたい本です。時には素通りしていた絵画の見方が変わるかも。
by いっぷく (2011-06-15 18:15) 

りゅう

○laysyさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
子供の頃、テレビアニメで聖書のお話を見た記憶があります。
細かいことはほとんど覚えていませんけどね。(^_^;)
美術館でいろいろ見ているうちに、この人は何をしてるの?何でこんなものを持ってるのかな?そもそもこの画家は何でこの場面を?といろいろ興味が湧いてきました。
スパナチュの天使は怖いってkumiminさんがおっしゃっていました。
天使のお言葉に従わないと後が大変かも。。。(^_^;)
きっかけは何でもOKでしょう♪
あとはそこからいろいろ展開できるかどうかだと思います。(^_^)

○いっぷくさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
知識を入れると絵画の見方が大きく変わりますよね。
国立西洋美術館の作品がそれまでとは全く異なって見えるようになりました。
とっつきにくいジャンルだけに
丁寧でわかりやすいものが1冊あると便利ですよね♪(^_^)

○yukitanさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○伽耶さん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○kiyoさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2011-06-18 11:48) 

りんこう

このシリーズの本でクラシック音楽の本を持っていますが、
これが結構わかりやすいので、たまに広げています。
しかも、作曲家の墓特集もあって…。かゆい所に手が届く編集…。
by りんこう (2011-06-26 23:01) 

りゅう

○りんこうさん、こんばんは。コメントありがとうございます(^o^)丿
この本(シリーズ)、わかりやすいですよね。
なるほど確かに一冊でわかるなぁって思いながら読んでいました。
クラシック音楽の本、探してみます!
ちなみに私はブラームスにはまっています。
昨日は朝っぱらから、
ドイツレクイエム(ラトル・ベルリンフィル)を聴いていました。。。

○miyokoさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○tosi-akiさん、はじめまして。nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2011-06-28 00:12) 

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