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ボルゲーゼ美術館展 [10展覧会感想]

上野の東京都美術館で開催されていた「ボルゲーゼ美術館展」を観に行きました。
「イタリア、ローマ市北東部の広大な公園の中に位置するボルゲーゼ美術館。
 名門貴族であったボルゲーゼ家の出身であり、ローマ教皇の甥でもあった枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼ(1576-1633)は、17世紀を代表する大パトロンでした。ボルゲーゼ美術館のコレクションは、彼が情熱的に集めた絵画・彫刻を出発点としており、世界に名だたるルネサンス・バロック美術の宝庫とされています。本展は、同館のコレクションを日本でまとめてご紹介する初めての機会です。15世紀から17世紀にかけて花開いたイタリア美術の流れを、ラファエロやカラヴァッジョといった巨匠たちの手による、約50点の珠玉の名品によってご堪能ください。(チラシより)」


ボルゲーゼ美術館展01 ボルゲーゼ美術館展02

~展示構成~
序章:ボルゲーゼ・コレクションの誕生
Ⅰ:15世紀・ルネサンスの輝き
Ⅱ:16世紀・ルネサンスの実り-百花繚乱の時代
Ⅲ:17世紀・新たな表現に向けてーカラヴァッジョの時代
 
マルチェッロ・プロヴェンツァーレ《オルフェウスの姿のシピオーネ・ボルゲーゼ》最初の作品はマルチェッロ・プロヴェンツァーレ《パウルス5世(カミッロ・ボルゲーゼ)の肖像》。モザイク画。すごっ!
でも、その隣にある《オルフェウスの姿のシピオーネ・ボルゲーゼ》というモザイク画はもっと凄かった!ラーメンどんぶりみたいにな枠も全部モザイク。タイトルにあるように中央で弦楽器を手にしているのはオルフェウス姿のシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿。チラシ裏の左下にあるベルニーニの大理石彫刻と同一人物。同一ねぇ、同一・・・まぁ、これが金と権力というものなのかも。(* ̄m ̄) ププッ画面左の龍と鷲はボルゲーゼ家の紋章を暗示しているそうだ。オルフェウスの演奏に聴き入る動物。図録の解説によると「・・・オルフェウスの神話のキリスト教の要点への読替え-竪琴の音色で野獣を魅了することができるのは、キリストが信奉者の人々を言語で魅了するのと同様である-を利用して、仲介者としての自身の素質を強調・・・」とあるが、シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿が権力を振りかざし、民衆を従えているかのよう。。。画面右奥の山のようなものが顔に見える。笑っているような怒っているような、頭は爆発!(噴火?)
サンドロ・ボッティチェリとその弟子たち《聖母子、洗礼者ヨハネと天使》サンドロ・ボッティチェリとその弟子たち《聖母子、洗礼者ヨハネと天使》は当初、ギルランダイオの作品とされていたそうだ。直径170cmととても大きな作品、迷宮美術館(NHK)によると、出産祝いのお盆で、この上に果物などを載せていたとのこと。画面奥には薔薇、天使の頭上にはユリ、一番右の天使は矢車草を手にしている。聖母の衣の赤色が綺麗で、頭巾の白色も装飾的、とても見応えがある。右側の天使3人の顔がでかいのはちょっと気になるが、天使の顔の陰の描写などは立体的で素晴らしい。会場でもとても人気のあった作品。
もっと知りたいボッティチェッリ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

もっと知りたいボッティチェッリ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

  • 作者: 京谷 啓徳
  • 出版社/メーカー: 東京美術
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: 単行本


本命はラファエロ!!

ラファエロ・サンツィオ《一角獣を抱く貴婦人》(ボルゲーゼ美術館蔵)ラファエロ・サンツィオ《一角獣を抱く貴婦人》は今展の目玉の一つ。第一印象、可愛い[るんるん]ラファエロ23歳頃の作品だそうで、当初は師匠であるペルジーノやその周辺の画家のものとされていたそうだ。目や口元には意志の強さが感じられ表情はちょっと固いけど、優しい感じがする。肌の柔らかい質感や髪の毛のくるくる巻いた感じは素晴らしい描写で息を飲む。ウエストの細いベルトも装飾が施されている。危うく見落としそうになったが、頭のてっぺんにも小さな飾りがある。ペンダントの真珠の描写も素晴らしい。純潔と貞淑の象徴である一角獣は子馬のようで可愛かった。かなりとんがった角あるけど。この角の螺旋も見応えあり!
現在の姿は修復後のもので、以前は「聖カタリナ」として、マントで肩を覆い、背景も隠され、一角獣も車輪と棕櫚に置き換えられていたそうだ。修復により一角獣を伴ったラファエロ風の若い娘に。また、ルーヴル美術館が所蔵するラファエロのデッサンとの関係性が強く指摘されるようになったとのこと。構図はレオナルドの影響を多分に受けている。
 ラファエロ《若い女性のスケッチ》(ルーヴル美術館蔵) レオナルド・ダ・ヴィンチ《ラ・ジョコンダ(モナ・リザ)》(ルーヴル美術館蔵) レオナルド・ダ・ヴィンチ《白貂を抱く貴婦人》(チャルトリスキ美術館蔵)
【左】 ラファエロ・サンツィオ《若い女性のスケッチ》(ルーヴル美術館蔵) ※この作品は展示されていません
【中】 レオナルド・ダ・ヴィンチ《ラ・ジョコンダ(モナ・リザ)》(ルーヴル美術館蔵) ※この作品は展示されていません
【右】 レオナルド・ダ・ヴィンチ《白貂を抱く貴婦人》(チャルトリスキ美術館蔵) ※この作品は展示されていません

「ラファエッロの絵画のなかでも、もっとも帰属問題について議論されてきた作品。1760年からボルゲーゼ家のコレクションにあったが、その頃はアレクサンドリアの聖カタリナを主題とするペルジーノによる作品だとされていた。ようやく20世紀になって、ラファエッロへの帰属が提案された。1935年の修復で一角獣が姿をあらわし(処女性の象徴)、この女性が殉教聖女ではなく、結婚前の女性を描いたことが明らかとなった。おそらく、見合い写真的な目的で描かれたのではないだろうか。(もっと知りたいラファエッロ:P35)」
もっと知りたいラファエッロ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

もっと知りたいラファエッロ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

  • 作者: 池上 英洋
  • 出版社/メーカー: 東京美術
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: 単行本

マルコ・ドッジョーノ《祝福のキリスト》はクルクル髪の女性的なキリストの肖像画。左手で地球儀を持ち、右手で祝福の仕草。服の青色と赤色がとても綺麗。マルコ・ドッジョーノレオナルド・ダ・ヴィンチの工房で助手を務めていた画家だそうで、この作品も19世紀までレオナルドのものとされてきたそうだ。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(模写)《レダ》レオナルド・ダ・ヴィンチ(模写)《レダ》は今展覧会でもっともインパクトのあった作品。白鳥姿のゼウスがレダに寄り添う。寄り添う。。寄り添う。。。白鳥の目は下心丸出し。レダの方もまんざらでもない様子。なんだこの翼の添え方は!首のしなりは!!ちょっとエロすぎでしょ!!!(*/∇\*) キャ《モナ・リザ》を思わせる陰影の付け方も一層引き立てている。。。つい、レダと白鳥に目を奪われてしまうが、背景の描写もとても素晴らしく見応えがある。
この作品も19世紀までレオナルドに帰属させられていたそうだが、現在はレオナルド派のものとして落ち着いているようだ。レオナルドのレダを主題としたものはデッサンが残るのみで油彩は現存していないそうだ。意図的に破棄されたという説もあれば、レオナルドがデッサンをし、工房の弟子に着色させたという説もある。そもそもレオナルドによって油彩が描かれたかどうかも不明という説も。。。なんだか漫画家の分業みたいだが、レオナルドのヴェロキオ工房での修行時代を思い起こさせる。

作者不詳(16世紀後半に活動)、ガローファロの追随者《我に触れるな(ノリ・メ・タンゲレ)》作者不詳(16世紀後半に活動)、ガローファロの追随者《我に触れるな(ノリ・メ・タンゲレ)》はイエスの復活を描いた作品。墓から出てきたイエスがマグダラのマリアと出会う。そこでマリアはイエスに抱きつこうと!?するが、私はまだ父(神)のもとへのぼっていない(昇天していない、神のゆるしを得ていない)からと、マリアを制する場面。イエスは右手に墓を掘り起こした鍬を持ち、左手でマリアを制する。このポーズが凄く格好よい。マリアはそれを受ける入れるかのように右手を出す。二人の手の間には何か見えない糸があるかのよう。また、このマグダラのマリアの出した右手のポーズは《受胎告知》の場面でよく描かれる聖母マリアの驚きのような宣誓のような手のポーズともちょっと似ている。遠景の斜めに差す光がコントラストを強め場面を引き立てている、おそらく洞窟の入口付近なのだろう。ここでのイエスは光輪ではなく十字の光を背負っている。イエスもマリアもとても綺麗で内面から光が発せられているかのように神々しく描かれている。ここまで見事に描かれると、お墓の中にいたのにどのように自分で鍬を使い、お墓を掘り返したのかなんてことは正直どうでもよくなる。とてもドラマチックで格好良く見えた作品。

ブレシャニーノ《ヴィーナスとふたりのキューピッド》16世紀エミリア派(アレッサンドロ・ベドリ?)《ヴィーナスとキューピッド》(国立西洋美術館蔵)ブレシャニーノ《ヴィーナスとふたりのキューピッド》はギリシャ彫刻を思わせる女性の表情が印象的。おなかがぽっこり出てるけど、足が長くてとても綺麗。150×66cmとほぼ等身大の作品。ちょっとドキドキする。アーチ状の入口からキューピッドとともに出てくる場面のようだ。色合いやポーズによるのかもしれないが、キューピッドが逞しく勇ましくみえる。とても格好よい作品。この後に国立西洋美術館の常設展で16世紀エミリア派(アレッサンドロ・ベドリ?)の《ヴィーナスとキューピッド》という作品を鑑賞した。たぶん初見の作品。この《ヴィーナスとキューピッド》が今展のブレシャニーノ《ヴィーナスとふたりのキューピッド》とかぶり、とても不思議な感覚がした。シピオーネ・ブルツォーネ《聖ヨハネと聖アンナのいる聖家族》シピオーネ・ブルツォーネ《聖ヨハネと聖アンナのいる聖家族》はとても穏やかで優しい作品。聖母マリアの顔がとても綺麗。聖母の膝の上には聖母の薄いベールがからんだ(まとったとは言いがたい)裸の幼子イエス。聖アンナに抱えられた幼子の聖ヨハネは毛皮を着ている。幼子たちの髪の光沢、質感が素晴らしい。聖母の赤色、白色、青色も綺麗で見応えがある。ペッレグリーノ・ティバルディ《幼児礼拝》
ペッレグリーノ・ティバルディ《幼児礼拝》はパッと見はゴチャゴチャしているけど、三角形の構図でどっしりとした安定感が感じられる。まるで積み上げられているかのよう。光の描写も天から光が降り注ぐかのようで、三角形の構図を引き立てている。青色がとても綺麗で鮮やか。リアルな肉体の描写はミケランジェロの影響を受けたものだそうだ。幼児礼拝って穏やかなイメージがあったけどこの作品はとてもにぎやか。幼児のイエスはびびってる。。。(-_-;)
ドッソ・ドッシ《アレクサンドリアの聖カタリナ》グイド・レーニを思わせる肌の質感と女性の表情が印象的だった。

左に《レダ》、右に《ルクレツィア》ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオの作品は対の作品。《レダ》は白鳥から顔をそむけ、なんともいえない意味深な表情をしている。見返り美人。白鳥の野心的な眼差し。《ルクレツィア》はうつむいてはいるが、その目には強い決意が感じられる。二人とも同じネックレスのようだ。このペンダントには何か模様が施されている。ともに美しい女性と鮮やかな色彩が目を見張る。衣服のしわや軽やかな流れ、繊細な髪の描写から、風を感じることができる。また、第1章の展示室(最初のフロア)には、リドルフォ・デル・ギルランダイオ《若者の肖像》という作品が展示されていた。ラファエロ風の見応えのある作品。ちょっと地味だけど。ちなみにこの作品、初期のボルゲーゼ・コレクションの財産目録では、長い間ウルビーノの画家ラファエロに帰属されており、しばしばラファエロの自画像の模写と混同されたとのこと。
 ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ《レダ》 ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ《ルクレツィア》 リドルフォ・デル・ギルランダイオ《若者の肖像》
【左】 ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ《レダ》
【中】 ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ《ルクレツィア》
【右】 リドルフォ・デル・ギルランダイオ《若者の肖像》

実はドメニコ・ギルランダイオの作品が来日すると勘違いし小躍りしていました。。。(^_^;)
ミケランジェロが最初に師事したのがドメニコ・ギルランダイオ(本名ドメニコ・ビゴルディ)。当時、フィレンツェ最大の絵画工房を率いていた画家。
このドメニコの子リドルフォ・デル・ギルランダイオ(本名リドルフォ・ビゴルディ)
そのリドルフォの弟子リドルフォと共同制作を行っていたのが、ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ(本名ミケーレ・トシーニ)
公式サイトの作品リストを眺めていてふとドメニコとは年代が違うことに気づき、リドルフォ?ミケーレ??・・・誰???とちょっと戸惑っていたのですが会場の作品解説や図録を読んで納得。ちなみにドメニコ・ギルランダイオとは、花飾りのドメニコという意味だそうです。

今展のもうひとつの目玉、カラヴァッジョ!

カラヴァッジョ《洗礼者ヨハネ》ラファエロとともに今展の柱となっているのがカラヴァッジョ《洗礼者ヨハネ》。最晩年にナポリで制作されたものだそうだ。(今年はナポリ・カポディモンテ美術館展も上野で開催。)大胆なコントラストがヨハネを際立たせる。でも、構図は意外とシンプル。ヨハネのけだるそうな恍惚とした表情が、なんというか。。。(-_-;)冷静に捉えると赤い布も座っている人のようなかたちをしている。布で包まれているよう。まるで包み込まれ護られているかのように。。。まあ、それはともかく、ヨハネの指や布のシワはとても繊細に描かれていて見応えがある。この大胆さと繊細さのバランスの妙がカラヴァッジョなのかのな~なんて。
「・・・放心したような表情やポーズとともに、欠乏感・飢餓感に苛まれているようなこの姿は、救世主の到来を待ち望んでいるためであろうか。恩赦を希求して彷徨した画家の最後の姿に重なるようである。(西洋絵画の巨匠 カラヴァッジョ P113より)」
西洋絵画の巨匠 カラヴァッジョ

西洋絵画の巨匠 カラヴァッジョ

  • 作者: 宮下 規久朗
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 大型本

もっと知りたいカラヴァッジョ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

もっと知りたいカラヴァッジョ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

  • 作者: 宮下 規久朗
  • 出版社/メーカー: 東京美術
  • 発売日: 2009/12
  • メディア: 単行本


バッティステッロ《ゴリアテの首を持つダヴィデ》バッティステッロ《ゴリアテの首を持つダヴィデ》もこれぞバロックって感じの大胆なコントラストのカラヴァッジョ風の作品。少年のダヴィデが巨人ゴリアテの生首を片手で持つ。ゴリアテの額からは流血の痕跡。頭でかっ!これ片手じゃ持てないんじゃないのかな?(^_^;)
ジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリ《巫女シビラ》バッティステッロカラヴァッジョの影響を受けているそうだ。カラヴァッジョもダヴィデとゴリアテを描いているが、そこではゴリアテの顔を自画像としている。ちなみにこのバッティステッロの作品の構図はグイド・レーニの作品を参考としているとのこと。この血色の悪さというか、黄土色系の肌の色合い、愁いを帯びた感じは確かにグイド・レーニを思い起こさせる。ジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリ《巫女シビラ》グイド・レーニを思い起こさせる作品。白飛びしたような神々しい感じが巫女の女性的で神聖な感じを強調している。背景のシンプルだけど大胆な処理も人物を一層際立たせている。格好いい!!

作品数は48点ととても少なくゆったりとした展示だったがボッティチェリラファエロの作品は若干窮屈な場所に展示されていた。カラヴァッジョベルニーニの作品はそれぞれ1点しかなかった。ちょっと残念・・・(>_<)
会期末だったがあまり混雑していなかった。特に二回り目となった午後は午前中よりも空いていたので、一回り目でチェックしたお気に入り作品を存分に楽しむことができた♪ラッキー!(^_^)
そうそう、二回り目の最初の展示室でヴァイオリニストの長尾春花さんをお見かけしました♪二重にラッキー!!( ̄▽ ̄)Vまぁ、学校はすぐそこですから驚くようなことではありませんけどね。
東京都美術館で開催される展覧会としては珍しく!?作品数の少ない展覧会だったが、内容の濃さは相変わらず。いや、改修工事前最後の展覧会ということで、いつも以上に濃かったかも。ちょうど宗教画に興味を持っていたところなので、この展覧会はとても興味深く楽しいものだった。

・図録:2300円
・音声ガイド:500円

東京都美術館01 東京都美術館02


お約束で、東門から入って正門から出てくる。
やはりこの2作品が広告塔。

東京都美術館03


おでかけ記録(http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2010-04-02

東京都美術館04


東京都美術館(http://www.tobikan.jp/



ルネサンスの三大芸術家―ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロをめぐる物語 (VISUAL BOOK)

ルネサンスの三大芸術家―ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロをめぐる物語 (VISUAL BOOK)

  • 作者: クラウディオ メルロ
  • 出版社/メーカー: PHPエディターズグループ
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 単行本

感想記事(http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2008-05-21


NHK世界美術館紀行 (3)

NHK世界美術館紀行 (3)

  • 作者: NHK「世界美術館紀行」取材班
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2005/06/30
  • メディア: 単行本

美術館には、そこでしか語れない物語がある
名作にこめられた作者の人生、時代の空気。コレクションに秘められた蒐集家たちの情熱――。名画・名品に隠された物語を知ることで、美術館がもっと身近な場所になります。美と美術館をめぐるとっておきの物語をお届けします。
 ウフィツィ美術館 ― ボッティチェリ[ボッティチェリの花言葉]
 パラティーナ美術館 ― ラファエロ[若きラファエロの日々]
 ボルゲーゼ美術館 ― バロック[美に憑かれた枢機卿・至福の館]

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コメント 14

にいな

見応えありますね!
「ラーメンどんぶり」には笑いました~(^o^)
画家だけでなく、当時の歴史も感じられる作品がたくさんあるんだなと思いました♪

by にいな (2010-09-29 09:50) 

ぽんこ

白豹を抱く貴婦人ってすごーく並んでみたような記憶が…。
小さい絵だったんだよね。
by ぽんこ (2010-09-29 13:27) 

TaekoLovesParis

こうやってもう一度見てみると、私は、カポディモンテのパルミジャニーノの
「貴婦人アンテア」より、ラファエロのほうが好きです。レオナルド風に背景に景色があるのが好きなのかも。清々しい印象になるので。レダだって、
背景の景色のおかげで、楽園にいるかのよう。楽園だから、こんな露骨な求愛も許されちゃうんでしょう。「うふ、だめよ」って言ってるような腰のひねりが何ともー、余韻があります(笑)

ギルランダイオ、りゅうさんに教えてもらって覚えました。私がポルトガルで見たのが、花のギルランダイオ、ドメニコなんですよね。

ゴリアテの首を持つ、、少年ダビデの「どうだ」と言わんばかりの得意げな表情がいいですね。そ、巨人といえど、首が大きい、でもバランスが変じゃないところが、やはり名作。

今回は美しい顔の人が勢ぞろいでしたね、りゅうさん(ニヤリ)
写真を大きくして見れるのが、うれしいです。
by TaekoLovesParis (2010-09-29 22:57) 

kuwachan

こんばんは。
ボルゲーゼ展、見応えありましたね。
りゅうさんの詳細なる説明を読み、懐かしく想い出しました。(って今年の2月でしたが(^^ゞ)
作品数少ない感じもしましたが、私には丁度いい位かもしれません。
あまり多いと何がなんだか状態になってしまって(爆)
by kuwachan (2010-09-30 00:51) 

poyoyon

「一角獣を抱く貴婦人」とか「モナリザ」とか
この角度(構図)は女性を魅力的に見せるのかな?
これから写真撮る時はこの角度を意識してみよ~っと(^^;
by poyoyon (2010-09-30 01:15) 

micky

ラファエロの絵は、気品があって、美しいですね。
何百年たっても、大勢の人に美しい、と思われるのは、すごいですね。
by micky (2010-09-30 22:48) 

りゅう

○にいなさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿はローマ教皇の甥だそうです。
金と権力で築いたコレクションのようです・・・(/ー\*) イヤン♪
うずまきを見るとつい。。。(^_^;)

○ぽんこさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
《白豹を抱く貴婦人》、02年横浜ですよね。私も見たかったです。。。
その年は手術を受けたりいろいろ立て込んでたんですよね。。。(>_<)

○TaekoLovesParisさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
大変お待たせいたしました、レダです!
レダ記事、もう一丁、いきますヨ。 フフフ ( ̄+ー ̄)キラーン
私も大胆でドラマチックなバロック絵画より繊細で優美なルネサンス絵画の方が好きかもです。綺麗な女性が多いですしね。(o^-^o)
画像は長辺400(サムネイル200)にしてありますが、私のモニターの解像度は1280×1024なので、実はそれほど大きくないんですよね。。。

○kuwachanさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
3月末の鑑賞でしたので、何時の間にやら半年経ってしまいました。。。
時間をたっぷりとかけて記事を書きました。(大うそ!!)
記事内に掲載した本ですが、展覧会の予習&復習として「NHK世界美術館紀行」の本以外は全部読み直しました。
「NHK世界美術館紀行」も読んだことありますけどね。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
この展覧会、少数精鋭といった感じでとても見応えありました。

○poyoyonさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
「モナリザ・ポーズ」は首から肩にかけてのラインが綺麗ですし、
顎のラインがスッキリとしていて小顔に見えますよね。
ウエストもくびれが強調されてメリハリのある魅力的なスタイルに!
モナリザポーズでお上品に魅力的に♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ

○mickyさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
ラファエロの描く女性は優しさにあふれているように感じます。
その美しさに魅了され、皆さんため息をついていました♪(^_^)

○kakasisannpoさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○plotさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○翠川与志來さん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○Hidekiyo.F.Metastasioさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○佐々木さん、はじめまして。nice!ありがとうございます(^o^)丿

○りんこうさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○伽耶さん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2010-10-03 10:30) 

雅

ユニコーンにそういう意味があったんですか。
写真がない当時、肖像画を見合い写真代わりに使ってたのも、初めて知りました。( ..)φメモメモ
by (2010-10-03 20:04) 

りゅう

○雅さん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
一角獣、可愛い子馬のようでいて、かなり立派な角があります♪
ギュスターヴ・モローの一角獣を描いた有名な作品がこちらにあります。
http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2005-10-17

○SORIさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○えーちゃんaaaさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2010-10-06 22:28) 

laysy

カラヴァッジョ…そこに居るみたいにリアルですね。
お腹の出っ張りや腰回りのシワ…
人間の身体って意外にゴツゴツで…
観たまま理想化しないで描かれてる感じで…
映画で観て以来、とても気になってる画家です。
by laysy (2010-10-14 21:22) 

りゅう

○laysyさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
カラヴァッジョ、圧倒的な存在感と静寂、オーラが違いました!
大胆な明暗とリアルな描写、とても見応えありました♪(^_^)

○pistacciさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2010-10-15 21:55) 

りゅう

○いっぷくさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2010-10-18 22:21) 

りゅう

○Takさん、TBありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2010-10-21 00:04) 

りゅう

○yukitanさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2010-11-27 13:53) 

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