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ウルビーノのヴィーナス展 [08展覧会感想]

上野の国立西洋美術館で開催されている「ウルビーノのヴィーナス展」を観に行きました。
古代神話に登場するヴィーナスは、愛と美の女神としてとりわけ有名です。神話の登場人物のひとりとして、また愛や美という哲学的な問題を象徴する存在として、西洋の芸術家は彼女を描き続けました。本展では、古代、ルネサンス、そしてバロック初期に至るまでの、ヴィーナスを主題とする作品を展示します。ヴィーナスの神話が、いかに古代の芸術家のインスピレーションを刺激したのか、そして古代文化が再生したルネサンスにおいて、どのようにヴィーナスの図像が復活、発展したのかを、約70点の絵画、彫刻、工芸品等によってたどります。《ウルビーノのヴィーナス》は、ルネサンスのヴェネツィア派を代表する画家ティツィアーノの名品です。その艶かしさによってこの作品は、以後の画家たちにとって女性ヌードの手本となり続けました。本展ではフィレンツェのウフィツィ美術館が誇るこの作品を、日本初公開[ぴかぴか(新しい)]いたします。この他にも、フィレンツェをはじめとするイタリア各地の主要な美術館・博物館から、ヴィーナスを表した選りすぐりの作品が出品されます。(チラシより)

~展示構成~
Ⅰ.ヴィーナス像の誕生-古代ギリシアとローマ
Ⅱ.ヴィーナス像の復興-15世紀イタリア
Ⅲ.《ウルビーノのヴィーナス》と“横たわる裸婦”の図像
Ⅳ.“ヴィーナスとアドニス”と“パリスの審判”
Ⅴ.ヴィーナス像の展開-マニエリスムから初期バロックまで
 
ロレンツォ・ディクレーディ《ヴィーナス》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵)まずは、《メディチ家のアフロディテ(メディチ家のヴィーナス)》(フィレンツェ国立美術研究所石膏館蔵)。この作品はウフィツィ美術館の前1世紀の大理石像からの石膏複製で、ヴィーナスのポーズは他人の視線に気づき咄嗟に身体を隠した場面だそうだ。台座の正面から普通にみて、とても違和感を感じた。ぐるぐるっとひと回りしてみる。(※なめまわすように見たわけではない!)やっぱりおかしい。。。台座の正面からだと、ヴィーナスは顔をそむけ、身体ともろに向き合うことになる。身体を隠して顔をそむけるというのは、咄嗟に隠したというより、これから何かがおこりそうな感じ。ヴィーナスの顔の正面、視線の延長線上に立ってみる。w(°o°)w おおっ!!これだー!でも、この位置は台座の角の延長。後ろは、いっぱい、いっぱい。本当にこの角度でいいのだろうか?疑問が残る。(このあと、渋谷のルノワール展で息子ジャンの映画の抜粋を鑑賞、やはり視線の延長から観るべきだと思った。。。)帰宅後、図録を開いてビックリ!!図版は顔の正面から撮影してるじゃん!!自分の直感を信じて良かった!O(≧∇≦)O イエイ!!倒れないよう作品のバランス等を考えた展示のようだが、他の鑑賞者は正面から観た後、そのまま次の作品に流れるか、一応、ぐるっとひと回りしてから次の作品へと流れていく。これは展示方法としてはいかがなものかと。。。(;-_-;) ウーム 最初の展示室で疑問を持つと、それが頭の片隅で常に引っかかってしまい、その後の鑑賞にも少なからず影響が出る。これはちょっと残念。。。
《角柱にもたれるヴィーナス》(ナポリ国立考古学博物館蔵)は堂々とした感じがして格好良かった!ロレンツォ・ディクレーディ《ヴィーナス》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵)は逞しいヴィーナス。もも、ふくらはぎの肉付きがしっかりしている。背景の黒がヴィーナスを引き立てている。恥じらいのポーズというより堂々としていて格好いい。

[ぴかぴか(新しい)]《ウルビーノのヴィーナス》と“横たわる裸婦”の図像の展示室は圧巻!![ぴかぴか(新しい)]

ポントルモ(本名ヤコポ・カルッチ)ミケランジェロの下絵にもとづく《ヴィーナスとキューピッド》(フィレンツェ、アカデミア美術館蔵)ポントルモ(本名ヤコポ・カルッチ)ミケランジェロの下絵にもとづく《ヴィーナスとキューピッド》(フィレンツェ、アカデミア美術館蔵)はこれまた逞しいヴィーナス。女性の身体に男性の筋肉を与えたものだそうだ。図録の解説によると、「『なぜなら女神は自らの性質によっていずれの性の欲望に対しても影響をおよぼしているのであるから、賢明な男(ミケランジェロ)は彼女に女性の身体と男性の筋肉とを与えたのだ。それゆえ巧みさが生み出す優雅な躍動感を備えた姿で描かれた彼女は、男性的であり女性的でもある情緒によって突き動かされている。』ヴィーナスはこうして男女を問わず働きかけ、女性であるにもかかわらず、いくらか男性的な性格を持つのだ。彼女の持つモニュメンタリティと誇示された筋肉の構造は、威厳、強さ、そし堅固さを表している。それはつまり、愛の力である。」とのこと。左の仮面がとても不気味。その下には死んだように横たわる人。ちょっと怖い[たらーっ(汗)]仮面は何かを隠しているような、物事の表と裏を意味しているかのようで、あたかも裏の世界に落ちて朽ち果てた亡骸のようにみえる。。。「仮面は徳と悪徳を表しているはずだが、さらに下方の小さな彫像は、肉欲的な愛が陥る苦しみの結末を示しているように見える。」とのこと。

大本命はやはりウルビーノのヴィーナス♪

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《ウルビーノのヴィーナス》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵)ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《ウルビーノのヴィーナス》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵)は、まさに、綺麗[黒ハート]の一言に尽きる。。。綺麗なお姉さん!?(一応、神さまなので・・・)が裸で優しく微笑む。一目惚れ[揺れるハート]完全にノックアウト!!" "(((/*^^*)/ハズカシイヨー立ち位置によっては挑発しているようにも誘惑しているようにも・・・最前列で必殺!カニ歩き!!、細部までじっくりと確認。それから少し離れて(頭越しではあるが)全体を眺めるように見渡すように鑑賞。最大の鑑賞ポイントはやはり、その美しい。本当に美しい。そして、その、その眼差しどの角度からみても視線があう。じっと見つめられている感じ。ユデダコ状態~ (///∇///)流れるような髪が繊細でとても綺麗。編み込んである髪もまた同じ。滑らかな肌の色合いは素晴らしいが、ぽっこりおなかはご愛嬌♪(本当はこれにも意味があるらしい・・・)右手にバラ。これがヴィーナスの象徴。その右腕には青い宝石の腕輪、左手の小指には赤い宝石の指輪が輝いている。裸だからかもしれないが、結構足が長い。右足の膝下の影の感じがとてもリアル。最前列で鑑賞していて驚いたのが、シーツ枕やシーツのシワや質感がとても素晴らしい。ヴィーナスの肌に勝るとも劣らぬ繊細さ。また、互いに上手く引き立てあっている。これは図版では伝わらない、本物の凄さ。いいねぇ~何時間でも向き合いたい。
ティツィアーノ・ヴェチェッリオと工房《キューピッド、犬、ウズラを伴うヴィーナス》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵)ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《アモールと音楽にくつろぐヴィーナス(ヴィーナスとオルガン奏者)》(プラド美術館蔵)
【左】ティツィアーノ・ヴェチェッリオと工房《キューピッド、犬、ウズラを伴うヴィーナス》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵)
【右】ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《アモールと音楽にくつろぐヴィーナス(ヴィーナスとオルガン奏者)》(プラド美術館蔵)※この作品は展示されていません
ティツィアーノ・ヴェチェッリオと工房《キューピッド、犬、ウズラを伴うヴィーナス》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵)のヴィーナスは綺麗だけど、ちょっとムチムチした感じ。男性的なごつごつした感じはない。ミケランジェロの影響が窺える。犬は愛の忠実さのシンボルでヤマウズラは欲情や多産の隠喩だそうで、犬がヤマウズラに吠えかかるのは、「『官能』の誘惑に警告を発する『忠実』という象徴性」を表しているとのこと。鑑賞前、予習としてプラド美術館展(2006)の図録でティツィアーノの図版及び解説をチェックしていた。この女性を観た時、「Σ(ヾ ̄▽ ̄)ヾ!!似てる!!」真っ先にそう思った。帰宅後図版を並べてみるとやはり!!(・_・)イヤリングや髪型、瞳など細部は異なるものの、顔の表情、身体のライン、バランス・・・トレースしたんじゃないかと思うくらい、本当にそっくり!!キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー
16世紀ヴェネト派の画家《眠れるヴィーナスのいる風景》(フィレンツェ、パラティーナ絵画館蔵)16世紀ヴェネト派の画家《眠れるヴィーナスのいる風景》(フィレンツェ、パラティーナ絵画館蔵)ジョルジョーネ(とティツィアーノによる)《眠るヴィーナス》(ドレスデン国立美術館蔵)のヴィーナスとポーズがよく似ている。背景もなんとなくそんな感じ。このヴィーナスも綺麗で肌の滑らかな質感が素晴らしい。全体的には背景のコントラストが強いのが印象的。この作品もシーツのシワの感じが見事。シーツの赤がヴィーナスを引き立て、また温かみと華やかさを持たせ、背景のコントラストの強さに対して、負けないよう頑張っている。キューピッドも可愛い。
アレッサンドロ・アッローリ《ヴィーナスとキューピッド》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵)のヴィーナスも綺麗♪スリムでとてもしなやか。でもちょっと変。こちらのヴィーナスも横たわっているのだが、キューピッドとの位置関係からすると、上半身は起き上がっているというか浮き上がっている!?シャガールの作品に出てくる浮遊した人間のようにひゅ~☆彡って感じで身体がしなって浮いているようにみえる。図録の解説では「まるで泳いでいるかのような姿」と表現されている。


ルカ・カンビアーゾ《アドニスの死》(ローマ、バルベリーニ宮国立古典絵画館蔵)ヤコポ・ズッキ《アドニスの死》(アレッツォ、カーサ・ヴァザーリ美術館蔵)は背景がとてもインパクトがある。夕日だそうだ。アドニスの表情は完全に死んでいる。燃えるような夕日の描写とは対照的。この夕日はまさに命が燃え尽きる瞬間とでもいうべきか。解説によると、「構図の要である太陽は、おそらくヴィーナスとアドニスの恋物語の展開において果たされた、ユピテルの決定的な役割を仄めかしているであろう。」とのこと。
会場でひと際異彩を放っていたのが、ルカ・カンビアーゾ《アドニスの死》(ローマ、バルベリーニ宮国立古典絵画館蔵)という作品。内面から光が発せられているかのよう。簡素化された背景と相まって、とても冷たく寂しく感じられ、息をのむような静寂につつみこまれる。
スカルセッリーノ(本名イッポリト・スカルセッラ)《ヴィーナスとアドニス》(ローマ、ボルゲーゼ美術館蔵)はニンフに止められながらもヴィーナスがアドニスの亡骸を起こそうと肩に手をかける場面を描いたもの。とても動的。緊張感が伝わってくる。背景が細部までしっかりと描き込まれていて、風景画のようにも見える。
パリスの審判を描いたものでは、ルカス・クラナーハ(父)《パリスの審判》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵)イタリアの画家《パリスの審判》(アレッツォ、カーサ・ヴァザーリ美術館蔵)が印象的だった。特にイタリアの画家のものが素敵だった。この作品の構図はラファエッロの素描に基づくマルカントニオ・ライモンディの有名な版画を左右反転させることなく複製したものだそうだ。画面右下はなにげにエドゥアール・マネ《草上の昼食》(オルセー美術館蔵)を連想させる。また、孔雀を探すのに一苦労した・・・(-_-;)


シモーネ・ペテルザーノ《ヴィーナス、キューピッドと二人のサテュロス》(ミラノ、ブレラ絵画館蔵)ティントレット(本名ヤコポ・ロブスティ)《ウルカヌス、ヴィーナスとキューピッド》(フィレンツェ、パラティーナ絵画館蔵)シモーネ・ペテルザーノ《ヴィーナス、キューピッドと二人のサテュロス》(ミラノ、ブレラ絵画館蔵)。ティントレットは、ペテルザーノはが印象的。この二枚はとてもインパクトがあり、素晴らしかった。ペテルザーノはティツィアーノに師事していたそうで、この作品に描かれている丘陵風景はティツィアーノ《パルドのヴィーナス》(ルーヴル美術館蔵)の記憶を頼りにしたものだそうだ。「特に注目すべきは、前景の静物と画面右の雌ヤギだ。これは、数年後ペテルザーノの弟子となった十代そこそこの若者の関心を引きつけたに違いない。1584年から88年までペテルザーノが教えたこの若者こそ、ミケランジェロ・メリージ、通称カラヴァッジョである。」とのこと。(@_@)また、画面左下のキューピッドはレオナルド・ダ・ヴィンチの作品を参考にしているとのこと。(--!)!!サテュロスのにやけた顔が下心丸出しという感じでとてもいやらしく、正直、イケてない[バッド(下向き矢印)]しかし、ヴィーナスの透通るような肌の色合い、サテュロスやキューピッドの肌のグラデーションは素晴らしい。うっかり、これが最後の展示だと思ってしまった。。。(^_^;)作品リストにメモ書きをしているにもかかわらず、作品リストをしっかりとチェックせず、おっちょこちょいぶりを存分に発揮。更に展示室が隣りにあることに気づいたとき、思わず笑ってしまった。一人相撲って奴だね、これは。。。イヤイヤ  へ(* ̄ー ̄)>
パオロ・ヴェロネーゼ(本名パオロ・カリアーリ)《息子アンテロスをユピテルに示すヴィーナスとメルクリウス》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵)はさりげない仕草ではあるが、ヴィーナスのポーズは最初に見た彫刻と同じ。画面右側の柱は見応えはあるが、ちょっと怖い。「フレスコ画の技法に熟達していたパオロ・ヴェロネーゼだから描くことのできた、光に包まれたのびやかな空間のなかに、この神話の登場人物たちは配されている。」とのこと。
アンニバレ・カラッチ《ヴィーナスとサテュロス、小サテュロス、プットー》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵)アンニバレ・カラッチ《ヴィーナスとサテュロス、小サテュロス、プットー》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館蔵)はヴィーナスの肌の質感が素晴らしい。しかーし、肉が付き過ぎ。ここでもサテュロスはいやらしいにやけ顔[バッド(下向き矢印)]小サテュロスもまた同じ[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]。お前ら何で裸の綺麗なお姉さん!?(※一応、神さま)にそんな近寄ってんだよっ!\(`o'") コラーッあいちあっちいって踊ってろよ・・・(-_-;) →
ここで一つ疑問が生じた。ヴィーナスはドン引きしてる・・・ヴィーナスとサテュロス君の関係って???(ー’`ー;) ウーン
アンニバレ・カラッチ《ヴィーナスとキューピッド》(モデナ、エステンセ絵画館蔵)は、角度が!!ヽ(・_・;)ノ ドッヒャー手前のハトが可愛い。でも視線があっちの方に・・・(^_^; アハハ…ヴィーナスは雲の上にいるようなので、おそらく天井付近の高い位置に展示されることを想定したものだろう。
アレッサンドロ・アッローリ《ヴィーナス》(フィレンツェ、国立中央図書館蔵)は素描。A、C、D、F・・・いくつもアルファベットが書いてある。会場には何の説明も無かったので、色の指定か、人(弟子)の役割分担かな~なんて感じで見ていたのだが、図録の解説によると、舞台衣装の制作に使う布地と色をアルファベットで指定してあるそうだ。
ジョルジョ・ヴァザーリ《二羽のハトに曳かれたヴィーナスの凱旋車》(フィレンツェ、国立中央図書館蔵)はハトもヴィーナスも後姿だが、かわいい。色付けされていない素描だが、凱旋車の装飾がとても豪華な色合いを想像させる。

[ぴかぴか(新しい)]ラストに素晴らしいサプライズ!!v(≧∇≦)v イェェ~イ♪[ぴかぴか(新しい)]

ラファエッロ・ヴァンニ《キューピッドを鎮める「賢明」》(ピストイア県庁蔵)展覧会の締め括りはラファエッロ・ヴァンニ《キューピッドを鎮める「賢明」》(ピストイア県庁蔵)という素晴らしい作品。展覧会の最後を飾るにふさわしい、美しいヴィーナス[黒ハート]チラシや公式サイトには一切掲載されていない。この作品には本当に驚いた!!鑑賞者の注目度も抜群でした。《ウルビーノのヴィーナス》と同じくらいに人が集まっていて、「これが一番綺麗かも♪」と話している方もいました。なかなか会場を後に出来ない。最後にこれは反則です!(/ー\*) イヤン♪この作品、以前はグイド・レーニ作とされていたそうだ。ヴィーナスの優しい表情と左手の仕草がとてもかわいい。しかし、右腕には蛇が巻き付いている・・・Σ(ヾ ̄▽ ̄)ヾ!!綺麗な肌、衣装の色が素晴らしい。特にこの青色はとても綺麗で白色とのコントラストは見応え十分♪これこそまさに一目ぼれ[揺れるハート](@^_^@)ポッ
図版では本物の素晴らしさを上手く伝えることができない。ちょっと悔しい気もする。。。


美の女神、大集結。
まさにその名の通り、素晴らしいヴィーナスがいっぱい[ハートたち(複数ハート)]ヴィーナスそのものに焦点を当て、ヴィーナスの位置付けが時代と共にどのように変化していったのかを検証する、学術的にも芸術的にも貴重な展覧会。昨年鑑賞した、パルマ展(国立西洋美術館)ヴェネツィア展(Bunkamuraザ・ミュージアム)の流れを汲む、というか、集大成のようで、とても充実した内容でした。
第3章、《ウルビーノのヴィーナス》と“横たわる裸婦”の図像の展示室は全部で7点の展示ですが、とても充実していました。《ウルビーノのビーナス》を中心にこの部屋が一番混雑していましたが、展示室はとてもゆったりとした展示構成のためストレスなく鑑賞することが出来ました。大きな作品が多かったのも印象的。メインの《ウルビーノのヴィーナス》はチラシや看板で目にしていただけに、実際にヴィーナスに会っても驚きというものはなかった。「これが本物か~」としみじみと鑑賞。「まさかここで観れるとはねぇ~」なんて話している方がいたのも印象的だった。そういう意味でも、ラストの《キューピッドを鎮める「賢明」》は本当に驚いた!驚きと感動で胸がいっぱい!!正直、《ウルビーノのヴィーナス》よりも《キューピッドを鎮める「賢明」》でノックアウトされました♪
いや、ダブル・ノックアウトかな?ヾ( ̄ー ̄)ゞ


 ・図録:2300円(※通信販売あり)

 ・音声ガイド:500円

国立西洋美術館(http://www.nmwa.go.jp/index-j.html

公式サイト(http://www.venus2008.jp/index.html

表裏

外
中
神か、女か。女神の挑発。
その答えは会場で♪(^_^)


国立西洋美術館



国立西洋美術館前
国立西洋美術館前

ウルビーノのヴィーナス
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コメント 15

poyoyon

いちば~ん! 素晴らしですね。見たいです!
by poyoyon (2008-04-09 03:06) 

ぽんこ

本物はやっぱり迫力あるんだろうなぁ~♪
by ぽんこ (2008-04-09 13:41) 

kumimin

こんにちは。
確かにウルビーノのヴィーナスもきれいだけど、キューピッドを鎮める「賢明」の方がやさしそう=^-^=
でもこれだけヴィーナスが集まるってすごいですね♪
by kumimin (2008-04-09 15:17) 

TaekoLovesParis

私も行きました。
立ち止まってじっくり見る絵が多くて、思いのほか時間がかかり、最後の
部屋はかなり、さぁっとでした。
ウルビーノには魅入られますね。女の私でも、ですから、りゅうさんのカニ歩きもわかりますよ(笑)。都美術館で見た「ヴィーナスとオルガン奏者」と、
似ていると思ったけれど、ご本尊はほとんど同じなんですね。オルガンの場合は、遠景の景色が印象に残ってて気づきませんでした。
「メディチ家の、、」一番最初のケースにはいってる小さなヴィーナスでしょ?向きを誰かが変えちゃったのかしら?カタログは正面っていうのが。。


by TaekoLovesParis (2008-04-09 20:28) 

りゅう

○poyoyonさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
一番のり、おめでとうございまーす♪
(*^^)/∠※PON!。.:*:・’°☆。.:*:・’°★°’・:*Congratulations
是非、観にきちゃってください!
上野の山へレッツ・ゴーですよ♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ

○ぽんこさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
本物は凄いですよ、ストレートに心に語りかけてきます♪
上野公園も落ち着きを取り戻してきた頃でしょう。GWは、また人がいっぱいになりますので、楽しむなら今がチャンスですよ♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ

○kumiminさん、コメントありがとうございます(^o^)丿
ヴィーナスいっぱいの展覧会、とても素敵でした♪
《キューピッドを鎮める「賢明」》はまさに一目惚れ!!
観る角度によって、綺麗にみえたり、可愛らしくみえたり。
図録を開いても、毎回見え方が異なります♪(^_^)
機会がありましたら、会場でたくさんのヴィーナスに、特にこの素晴らしいヴィーナスにお会いしてください。

○TaekoLovesParisさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
会場を奥に進むにつれ、好みの作品が多くなりました♪
逞しいヴィーナスより綺麗なヴィーナスが好きということで。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
《メディチ家の~》はケース入りではなく、展示室の真ん中あたりにどど~んとあった大きいほうのものです。立体物は、どの角度・どの位置から鑑賞したらよいのか、イマイチわかりません。。。(^_^; アハハ…

○M-cubicさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○takagakiさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2008-04-10 20:44) 

pistacci

写真で見ても美しいヴィーナスばかり。
実際に見たら・・・どきどきしそう☆
前売り券を大事に持って歩いているのですが、一ヶ月経っちゃったのね。
いつ行こう・・・
by pistacci (2008-04-11 22:20) 

naonao

たくさんの一目ぼれで、りゅうさん幸せそう♪
by naonao (2008-04-12 14:56) 

りゅう

○pistacciさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
見応えのある作品がたくさんあり、ヴィーナスの歴史的変遷を辿ることのできる、素晴らしい展覧会でした♪
GW前のこの時期はおすすめだと思いますよ♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ

○naonaoさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
綺麗なお姉さん!?がいっぱいで楽しかったです♪
テーマがヴィーナスに絞られており、昨年のパルマ展やヴェネツィア展の流れをくむことから、とても親しみやすく素敵な展覧会でした♪(^_^)/

○kumiminさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○Takさん、TBありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2008-04-14 00:20) 

りゅう

○plotさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2008-04-16 21:48) 

pistacci

行ってきました!リンクさせてくださいね☆
by pistacci (2008-05-03 20:30) 

りゅう

○pistacciさん、こんばんは。
リンクありがとうございます♪ヾ(@⌒▽⌒@)ノワーイ!
by りゅう (2008-05-05 00:01) 

はな

りゅうさん、こんにちは!
TBのお返しがものすごくおそくなってしまって、ほんとごめんなさい><
いつもながら読みごたえたっぷりのりゅうさんの記事堪能させていただきました♪
なんだか記憶がよみがえるようですね^^
真打がすばらしいのは当然として、最後のあの絵、よかったですよね~!
最後にはっとさせられた感じで、やるなーと思いました!
by はな (2008-05-08 16:50) 

りゅう

○はなさん、こんばんは。TB&コメントありがとうございます(^o^)丿
ラファエッロ・ヴァンニ《キューピッドを鎮める「賢明」》は優しさが溢れていました。色合いも綺麗で落ち着きがありましたね。
ハダカのお姉さんがいっぱい♪で浮気場面まである中、
しっかりと自己主張していましたね♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ
ヴィーナスに着目した展覧会、斬新でとても面白かったです♪
まさに、企画力の勝利ですね!(^_^)/
by りゅう (2008-05-08 22:31) 

やまやま

はじめまして。ヴィーナス展の事ググっててたどり着きました。
詳しい解説と感想を読んでいると興奮が甦ってきます。

占星術をかじっている私は『天球と諸惑星の解説』見た時、あやうく悲鳴を上げそうになりました!!世界中の占星術の本に載っている有名な図版なんですが、まさか本物を見られるとは思っていなかったもので。
あとティツィアーノの『ヴィーナスとアドニス』もあってびっくり!けっこう有名な絵だと思うんですがなぜかあまり人がいなかったので白い背中の本物をしばし独り占め(^^)
もちろんウルビーノのヴィーナスも…べっぴんさんだわぁ…女の私でもあんなにクラクラくるんですから男性はたまったもんじゃないでしょうね(*´∀`*)

実は別の用事で上野に行っていて「ついでだから見とくかー」というノリで行ったのですが、ホント、行っておいてよかったぁ~…
持ち合わせなくて図録買って来れなかったんですが、ここ読んで通販で買っちゃおうかなと思いました♪
by やまやま (2008-05-11 01:21) 

りゅう

○やまやまさん、はじめまして。コメントありがとうございます(^o^)丿
既に会期末となりましたが、9日に20万人を突破したそうです。
『ヴィーナスとアドニス』見応えありましたね。
《ウルビーノのヴィーナス》等、前の展示室からあのあたりにかけては、さながらミニ・ティツィアーノ展のようでした♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ
あの大きな外看板、修学旅行や遠足で来たお子さまたちにはちょっと刺激が強すぎるかもしれませんね。ただでさえテンション高いのに、綺麗なお姉さんのハダカがどど~んと横たわって・・・ハハハ♪ (*’▽’)
図録の通信販売についての詳細は公式サイトにあります。
http://www.venus2008.jp/2008/02/post_4232.html
by りゅう (2008-05-11 12:46) 

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