ブリヂストン美術館 [05展覧会感想]
8日、八重洲のブリヂストン美術館で開催されている「印象派と20世紀の巨匠たち-モネ、ルノワールからピカソまで」を観に行きました。
~展示構成~
「近代絵画のめざめから印象派へ」「印象派からポスト印象派」「19世紀末から20世紀初頭のさまざまな動き」「マティスとフォーヴィスム」「マティス版画集『ジャズ』」「ピカソの絵画を中心に」「抽象絵画とシュルレアリスム」「日本の近代絵画」
基本的にブリヂストン美術館の所蔵作品を中心とした展覧会ですが、この美術館の所蔵作品はとても質が高いので、とても楽しかったです!
今回は、冊子になった作品リストで、中には展示室ごとのテーマの解説が付されたシートがはさまれていて、とても丁寧な感じがしました。今年度から音声ガイドの内容が変わったそうですが、今回はガイドは借りずに、気ままに鑑賞してみました。(この美術館は展示室を自由に行き来できるので、様々な楽しみかたができます)
今回、注目した3点
この美術館は好きな作品がいっぱいあり、その全てについて感想を述べるのは大変なので、今回の展覧会を観に行くにあたりあらかじめ注目していた作品のうち3点を挙げてみます。
ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》
じっくりと向き合い、時間をかけて味わいたい奥深い作品。観れば観るほど、その魅力に引き込まれてしまう。
ラウル・デュフィ《ポワレの服を着たモデルたち、1923年の競馬場》
緑色の濃淡とドレスの描き方がとても素晴らしい作品です。この作品を観ると、自分が緑色を多用した作品が好きであることを、実感する。
アンリ・マティス《版画集『ジャズ』》
色彩鮮やか、大胆さと繊細さを併せ持つ優れた作品。展示がイマイチ気に入らなかった。昨年のマティス展(国立西洋美術館)のほうが展示はよかった(混雑していてじっくりとは楽しめなかったけど)それでも、20点をまとめて観ることができる機会というのはそれほど多くは無いので、V(^0^)
~好きな作品~
カミーユ・コロー《ヴィル・ダヴレー》《オンフルールのトゥータン農場》
ギュスターヴ・クールベ《雪の中を駆ける鹿》《石切り場の雪景色》
ウジェーヌ・ブーダン《トルーヴィル近郊の浜》
アルフレッド・シスレー《サン=マメス、六月の朝》
カミーユ・ピサロ《ブージヴァルのセーヌ河》《菜園》
ピエール=オーギュスト・ルノワール《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》《カーニュのテラス》
クロード・モネ《アルジャントゥイユの洪水》《アルジャントゥイユ》《睡蓮》《睡蓮の池》《黄昏、ヴェネツィア》
ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》
ポール・ゴーガン《馬の頭部のある静物》
ポール・シニャック《コンカルノー港》
アンリ・マティス《版画集『ジャズ』》
パブロ・ピカソ《画家とモデル》
ラウル・デュフィ《オーケストラ》《ポワレの服を着たモデルたち、1923年の競馬場》
マリー・ローランサン《二人の少女》
藤田嗣治《ドルドーニュの家》
ジャン・デュビュッフェ《暴動》
藤島武二《黒扇》
岡鹿之助《雪の発電所》
前期の展示内容についてはわかりませんが、今回、モネ《雨のベリール》《霧のテームズ河》、ルノワール《少女》が展示されていなかったのが残念でした・・・(>_<)
(作品リスト:表紙)
お体の具合如何ですか?
さて、サント=ヴィクトワール山。
セザンヌのライフワークのような連作?
中でもここにある作品は自然と人工物が
見事に調和した素晴らしい作品です。
これ一枚見るだけでも価値ありです。
お体ご自愛あれ。
by Tak (2005-07-15 10:55)
>Takさん、こんにちは
ご心配おかけしました。
ピークは過ぎましたが、何故か歯痛が強く残ってしまって・・・~(>_<。)\ イタタ
今度はそいつが頭痛を引き起こしているようです。
完全復帰はもう少し先になりそうです。
ブリヂストン美術館のセザンヌ、大好きです♪
特にこの作品は安定感があり、とても気持ちが落ち着きます。
「睡蓮」にはまってから、連作やシリーズ物にとても惹かれています。
同じ構図や題材に対し、
時間や光、季節等による変化(違い)が、楽しくて楽しくて・・・(~▽~@)♪♪♪
(日本の四季に通じるものがアルかな?)
by りゅう (2005-07-16 14:39)
ブリジストンの常設展もいいですよね。特別展のついでに何度でも常設展は観てしまいます。
by naonao (2007-02-17 22:32)
>naonaoさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
ココの常設はいいですよね~(^_^)/
ココと西美の常設をハシゴしたことがあります。
至福の時でした♪
by りゅう (2007-02-18 15:36)